
目次
NVRとはIPカメラの映像を録画する装置です。IPカメラには録画機能がないものがあったり、マイクロSDカードでの録画が主流となっておりますので長時間の録画が難しく、NVRを活用することでより長時間録画が可能になります。またNVRと似た仕組みでNASやVMS、CMSなど似たような仕組みがたくさんある中で、それらの違いについても解説いたします。
1. NVR(ネットワークビデオレコーダー)の特徴
NVRの特徴はIPカメラの映像をハードディスクに録画できる機器です。NVRに似た言葉でDVRがありますが、どちらも録画機器という機能面では同じです。DVRと比べてNVRはIPカメラを録画する保存装置という位置付けです。NVRの特徴としては複数のIPカメラを一ヵ所で管理し、モニタリングと録画データの保存ができるという点です。そのためカメラの台数に応じてNVRの種類が異なります。
DVRが同軸ケーブルで接続するアナログカメラ専用の録画機であるのに対し、NVRはLANケーブルやWIFIで接続するIPカメラ(ネットワークカメラ)専用の録画機です。現在は高画質・高機能なIPカメラの普及が進んでいることから、新規に防犯カメラシステムを導入する場合はNVRを選ぶのが主流になっています。
PoEを搭載しているNVRであれば、カメラとNVRをLANケーブルでつなぐことによって、映像の伝送だけでなくカメラへの給電も同時に行うことができます。つまり、別途電源コンセントを用意する必要がなく、LANケーブル1本でカメラを設置できるのが大きなメリットです。PoEについては以前、別の記事にまとめましたのでそちらもご覧ください。
IPカメラはデジタル映像になるので、画質がキレイなのも特徴です。フルハイビジョン200万画素から500万画素の高画質なタイプの防犯カメラに対応しています。4K出力のNVRであれば、500万画素のカメラを高画質で映し出すことができますのでおすすめです。高解像度の映像は人物の顔やナンバープレートの識別にも有効で、万が一のトラブル発生時の証拠映像としての信頼性も高まります。
2. NVR(ネットワークビデオレコーダー)のメリット
NVRのメリットとしては、複数のIPカメラを一元管理できるという点です。IPカメラの映像を分割表示したり、シーケンシャル(順番に切り替わる)表示することによって、大規模な現場での効率的な監視を可能にします。カメラ4台用・8台用・16台用のNVRがあり、IPカメラの台数によって選定します。
またNVRには専用のアプリとクライアントソフトがありますので、24時間いつでもモニタリングが可能です。またP2P通信を使えば、遠隔のどこからでもモニタリングが可能になるので、離れた現場の映像をいつでも確認することができます。出張中や外出中でも、スマートフォンからリアルタイム映像を確認できるのは非常に便利です。
そのほかにもNVRには以下のようなメリットがあります。
長期・大容量の録画が可能: マイクロSDカードでの録画は容量に限りがありますが、NVRは大容量HDDを搭載できるため、数日〜数週間分の映像を連続録画することができます。録画容量が満杯になると古い映像から自動的に上書きされる「ループ録画」機能により、手間なく常時録画を継続できます。
月額費用が不要: クラウド録画サービスとは異なり、NVRはローカル(現地)に映像を保存するため、毎月の利用料金がかかりません。初期費用のみで長期間運用できるのはコスト面で大きなメリットです。
録画データの検索・再生が簡単: NVRの操作画面から日時を指定して過去の映像を素早く検索・再生することができます。動体検知が記録されたシーンだけを絞り込んで再生するイベント検索にも対応しており、大量の録画データの中から目的の映像を効率よく見つけることができます。
3. NVR(ネットワークビデオレコーダー)のデメリット
NVRのデメリットはほとんどありませんが、強いて挙げるならコストが掛かるという点です。もっともコストを抑えて導入するならば、IPカメラにマイクロSDカードを入れて運用するのが一番、価格を抑えて導入することができます。NVRを導入することで費用が掛かりますので、コストをとにかく抑えたい方には不向きと言えます。
ただし、マイクロSDカード運用には以下のような課題もあります。容量が小さいため録画できる期間が短く、SDカード自体の書き込み寿命による故障リスクがあります。また万が一カメラ本体が盗難・破損された場合、録画データも一緒に失われてしまいます。その点、NVRは録画データを室内の安全な場所に保管できるため、防犯カメラとしての信頼性が格段に高まります。
またNVRはインターネットに接続されているためハッキングのリスクがあります。パスワードは初期値のままにしておかず、必ず英数字と記号を組み合わせた強固なパスワードに変更するようにしましょう。またファームウェアを定期的に最新版へアップデートすることで、セキュリティの脆弱性を補うことができます。
4. NASやVMSとの違い
似たような言葉でNAS・VMS・CMSといった言葉があります。ここではそれらの違いについても解説いたします。
NAS(Network Attached Storage) NASとはネットワークで接続するハードディスクです。NASもハードディスクという点ではNVRに似ているのですが、あくまでストレージ(データ保存)のみの機能であり、映像の分割表示・モニタリング・動体検知などの防犯カメラ向け機能は対応していません。また検証済みのNASでないと使えない場合が多いので、事前にメーカーに確認するようにしましょう。NASはあくまでもファイルサーバーとしての位置付けであり、本格的な防犯カメラシステムを構築したい場合はNVRを選ぶのが適切です。
VMS(Video Management Software) VMSはIPカメラをパソコンで管理するためのソフトウェアです。複数のカメラを登録できますし、分割表示やIPカメラの管理統合が可能です。ただし録画に関してはVMS単体ではできませんので、あくまでIPカメラやNVRをパソコンで管理するためのソフトウェアという位置付けになります。大規模施設や複数拠点を一元管理したい法人向けに活用されることが多いです。
CMS(Central Management System) CMSは複数のNVRやDVRを集中管理するためのシステム・ソフトウェアです。複数の拠点に設置されたNVRをまとめて1つの画面で監視・管理できるため、チェーン店舗・複数オフィス・大規模施設の管理に活用されます。
これらをまとめると以下のようになります。
| 種類 | 主な機能 | 録画 | モニタリング | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| NVR | 録画・管理・監視 | ◎ | ◎ | 一般家庭〜中規模施設 |
| NAS | データ保存のみ | △ | ✕ | ファイルサーバー用途 |
| VMS | カメラ管理ソフト | ✕ | ◎ | 大規模・複数拠点管理 |
| CMS | NVR集中管理 | ✕ | ◎ | チェーン店舗・複数拠点 |
5. NVRが活用される場所
NVRは様々な場所で活用されていますが、ここでは実際にNVRの使用が想定される利用シーンについて解説いたします。NVRはIPカメラの管理・モニタリング・録画を可能にするシステムなので、多くの場所での利用を想定されています。一般の自宅やオフィス、工場から倉庫まで、利用される場所はほとんどの場所と言っても過言ではないでしょう。録画だけでなく常時モニタリングしながら現場の状況を確認するあらゆる現場での活用が期待されています。
具体的には以下のような場所・用途での活用が代表的です。
一般住宅: 玄関・駐車場・庭などの複数箇所を1台のNVRで管理。スマートフォンから外出先でも確認でき、家族の安心をサポートします。
店舗・飲食店: 万引き防止・クレーム対応・従業員管理など。長期録画できるNVRがあれば、後日トラブルが発覚した場合でも証拠映像を確認することができます。
オフィス・事務所: 入退室の記録や夜間・休日の監視に。不審者の侵入を検知してアラートを送るAI機能と組み合わせることで、セキュリティ体制を大幅に強化できます。
工場・倉庫: 広い敷地内の複数箇所を一元管理。生産ラインの監視・資材の盗難防止・フォークリフトの動線管理など、業務効率化にも貢献します。
駐車場・集合住宅: 車両の出入り記録・不審者の侵入監視。ナンバープレートの識別にも有効です。
これからIPカメラの導入を検討されている方は、ぜひNVRの導入を合わせて検討しましょう。
6. AI機能
NVRにはAI機能が搭載されています。様々なAI機能がある中で、代表的なのは顔認識機能です。顔認識とは人の顔をNVRが認識し、登録している顔と異なる顔が通った場合にアラームを出すことができます。顔認識技術は最近では様々な場所で使われるようになりましたが、NVRに顔認識機能が搭載されることが増えました。
また人や車両のみをAIが選別して検知することで、誤検知を圧倒的に減らすことができるようになりました。従来の動体検知は木の葉の揺れや虫・小動物・影の動きにも反応してしまい、不要なアラートが頻発するという課題がありました。AI機能を使うことで、こうした誤検知を大幅に減らし効率よく監視できます。
そのほかにも、NVRに搭載されているAI機能には以下のようなものがあります。
ライン越え検知: あらかじめ設定した仮想ラインを人や車両が越えた際にアラートを発報します。立入禁止区域への侵入や、夜間の不審な動きを素早く検知するのに有効です。
エリア侵入検知: 指定したエリアに人・車両が侵入した場合に検知します。駐車場や倉庫の周囲など、特定のゾーンを重点的に監視するのに適しています。
滞留検知: 特定の場所に一定時間以上人が留まった場合に検知します。不審者の長時間滞在や、万が一の転倒・急病者の発見にも応用できます。
NVRのAI検知機能については以前、別の記事にもまとめましたのでそちらもご覧ください。
7. NVRの選び方
NVRを選ぶ際に確認しておきたいポイントをまとめました。
① チャンネル数(接続できるカメラの台数) NVRにはカメラ4台用・8台用・16台用などがあります。現在設置したいカメラの台数だけでなく、将来的な増設も見据えてやや余裕のあるチャンネル数を選ぶことをおすすめします。
② PoE対応かどうか PoE対応のNVRであれば、カメラへの給電をLANケーブル1本で行えるため、電源工事が不要になります。設置の手間とコストを大幅に削減できますので、特に理由がなければPoE対応モデルを選ぶのがおすすめです。
③ HDD容量と録画期間の目安 録画期間は設置するカメラの台数・画質・録画方式(常時録画か動体検知録画か)によって大きく変わります。目安として、500万画素カメラ4台を常時録画した場合、2TBのHDDで約2〜3週間分の録画が可能です。より長期の録画が必要な場合は大容量HDDを選びましょう。
④ 解像度・出力の対応 4K(8MP)出力対応のNVRであれば、500万画素以上の高解像度カメラの映像をそのままの高画質でモニターに表示できます。将来的に高解像度カメラへのアップグレードを検討している場合は、対応解像度の高いNVRを選んでおくと安心です。
⑤ 遠隔監視・スマートフォン対応 専用アプリやP2P機能を使って、スマートフォンやパソコンからリアルタイム映像を確認できるかどうかを確認しましょう。外出先からの監視や、複数拠点の映像を一元管理したい場合には必須の機能です。
8. NVR(ネットワークビデオレコーダー)を活用しましょう
IPカメラを管理統合し録画もできるNVRのメリットはお分かり頂けたかと思います。マイクロSDカード運用に比べて初期費用はかかりますが、長期録画・遠隔監視・AI検知・複数カメラの一元管理など、防犯カメラシステムとしての本来の性能を最大限に引き出すことができるのがNVRです。
自宅・店舗・オフィス・工場など、どのような環境でも対応できる製品を取り揃えておりますので、ぜひNVRの導入をご検討ください。ご不明な点やお見積もりのご依頼はお気軽にお問い合わせください。
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※本記事の情報は2025年4月時点のものです。製品仕様は予告なく変更になる場合があります。
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