防犯カメラを電柱に設置する際の注意点とおすすめカメラの選び方【完全ガイド】

防犯対策として防犯カメラの設置を検討する方が増えています。自宅や店舗だけでなく、敷地外の道路や駐車場、死角になりやすい場所を監視したいという理由から、「電柱に防犯カメラを設置できないか?」と考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、電柱への防犯カメラ設置は、法的・技術的・運用面で注意すべき点が非常に多いのが実情です。誤った設置はトラブルや撤去命令につながることもあります。

この記事では、

・電柱に防犯カメラを設置する際の法的注意点

・実際に起こりやすいトラブル

・設置時に必ず確認すべきポイント

・電柱設置に向いている防犯カメラの選び方

上記のポイントを初心者の方にもわかりやすく解説します。

 

電柱に防犯カメラは勝手に設置できない

まず大前提として知っておくべきなのは、電柱は個人の所有物ではないという点です。

日本国内の電柱は主に以下のいずれかに該当します。

・電力会社(東京電力・関西電力など)

・NTTなどの通信事業者

・自治体(街路灯一体型など)

たとえ自宅前に立っている電柱であっても、無断で防犯カメラや機器を取り付けることは原則禁止されています。

 

無断設置のリスク

・管理者からの撤去要請

・原状回復費用の請求

・悪質と判断された場合の損害賠償請求

・近隣住民とのトラブル

「小さいカメラだから大丈夫だろう」「一時的なら問題ない」という考えは非常に危険ですので勝手に設置することは絶対にしないようにしましょう。

 

電柱に防犯カメラを設置するために必要な手続き

電柱管理者の許可が必須

電柱への設置を検討する場合、必ず電柱の管理者に事前相談・申請を行う必要があります。

一般的な流れは以下の通りです。

  1. 電柱の管理者を確認
  2. 設置目的・機器仕様・設置位置を説明
  3. 書面での申請
  4. 審査・条件提示
  5. 許可後に工事実施

ただし、個人の防犯目的では許可が下りないケースがほとんどです。許可が出るのは、自治会・町内会・商店街などの公共性が高いケースが中心になります。

プライバシー・肖像権への配慮は最重要

電柱は公共空間にあるため、カメラの撮影範囲が通行人や近隣住宅を映しやすいという特徴があります。

 

注意すべき法的観点

・肖像権の侵害

・プライバシー権の侵害

・個人情報保護法への配慮

特に以下の映像はトラブルになりやすいです。

・個人宅の玄関や室内が映り込む

・通行人の顔が明確に識別できる

・長期間にわたる常時録画

 

トラブルを防ぐための対策

・撮影範囲を最小限に設定

・マスキング(黒塗り)機能を活用

・防犯目的であることを示す掲示

・映像の保存期間を短く設定

 

電柱設置ならではの技術的な注意点

電源の確保が難しい

電柱に設置する場合、電源をどう確保するかが最大の課題です。

・電柱の電源を無断使用することは不可

・近隣建物からの引き込みも許可が必要

そのため、以下のような方式が検討されます。

・ソーラー式防犯カメラ

・大容量バッテリー内蔵型

・定期的なバッテリー交換前提

 

通信環境にも注意

電柱設置ではWi-Fiが届かないことも多く、

・LTE / 4G /通信対応カメラ

・SDカードによるローカル録画

といった通信方式が現実的になります。

 

電柱に設置する防犯カメラの選び方

ここからは、電柱設置に向いている防犯カメラの具体的な選定ポイントを解説します。

 

屋外耐候性能は必須

電柱は常に風雨や直射日光にさらされます。

最低でも以下を満たすものを選びましょう。

・防水・防塵性能:IP65以上

・動作温度:−10℃〜50℃程度

・紫外線による劣化対策済み

 

バッテリー持続時間が長い

電源工事が難しいため、

・数ヶ月以上稼働できる

・ソーラー併用で半永久運用可能

といったモデルがおすすめです。

 

通信方式はLTE対応が安心

・Wi-Fi不要

・設置場所を選ばない

・リアルタイム通知が可能

月額通信費はかかりますが、電柱設置では最も現実的です。

 

画角と解像度のバランス

高画質すぎるとプライバシー問題が発生しやすくなります。

・フルHD(200万画素)程度

・広角でも歪みが少ないレンズ

・デジタルズーム対応

がおすすめです。

 

取り付け金具の柔軟性

電柱は形状や太さがさまざまです。

・バンド固定対応

・金属柱・コンクリート柱両対応

・工具が最小限で済む設計

こうした点も重要です。

 

よくあるトラブル事例

近隣住民からのクレーム

「監視されている気がする」「自宅が映っている」など、心理的な不安からクレームに発展することがあります。

 

管理者からの即時撤去命令

無断設置が発覚すると、即撤去+原状回復を求められるケースも少なくありません。

 

カメラの盗難・破壊

電柱設置は人目につきやすく、いたずらや盗難のリスクもあります。

 

電柱設置が難しい場合の代替案

電柱設置が現実的でない場合、以下の方法も検討しましょう。

・自宅敷地内から広角で撮影

・フェンス・外壁・専用ポール設置

・自治会・町内会での共同設置

特に自治会名義での防犯カメラ設置は、補助金が使える自治体も多くおすすめです。

 

まとめ

電柱に防犯カメラを設置することは、

・法的ハードルが高い

・プライバシー配慮が不可欠

・技術的にも工夫が必要

という、決して簡単ではない選択肢です。

しかし、正しい手続きと適切なカメラ選びを行えば、地域の安全性向上に大きく貢献する防犯対策となります。

「とりあえず付けてみる」ではなく、
ルールを守り、周囲に配慮した防犯カメラ設置を心がけましょう。

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