
目次
防犯カメラには大きく分けて「有線ケーブルカメラ」と「ワイヤレス防犯カメラ」があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。有線カメラは安定性が高い一方で配線工事が必要、ワイヤレスカメラは設置が簡単な一方で電波環境への配慮が必要です。
本記事ではワイヤレス防犯カメラを検討されている方に向けて、購入前に必ず確認すべき5つのポイント——技適マークの確認・電波到達距離の正しい理解・画質の選び方・録画方法の選び方・設置オプションの活用——を詳しく解説します。特に「技適マーク」は法律に関わる重要な確認事項のため、最初に詳しくお伝えします。
① 技適マークの有無——日本国内で合法的に使うための必須条件
技適マークとは何か
技適マークとは、総務省が定めた電波法に基づく技術基準に適合した無線機器に付けられる認証マークです。正式名称は「技術基準適合証明」「工事設計認証」と呼ばれます。
ワイヤレス防犯カメラは2.4GHz帯の電波を使って通信しています。日本国内でこの周波数帯の電波を使用する機器は、総務省が管轄する基準認証を受けた製品でなければ使用することができません。Wi-Fiルーター・Bluetoothイヤホン・スマートフォンなど、私たちが日常的に使う無線機器のほとんどに技適マークの表示義務があり、ワイヤレス防犯カメラも例外ではありません。
技適未取得カメラを使用した場合の罰則
技適マークを取得していないワイヤレス防犯カメラを日本国内で設置・運用した場合、電波法違反となります。電波法違反の場合、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金に処せられる対象となります。また、重要無線通信を妨害した場合には、5年以下の拘禁刑または250万円以下の罰金に処せられる対象となります。
※参考:総務省 電波利用ポータル「技適マークのQ&A」(https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/summary/qa/giteki_mark/)
「知らずに使っていた」では済まされない重い罰則が定められています。海外のネットショップなどで直接、技適未取得の海外製カメラを個人輸入することは技術的には可能ですが、総務省も注意喚起を行っている違法性のある行為です。価格の安さだけで判断せず、必ず技適マークの有無を確認してから購入してください。
技適マークの確認方法
製品本体・パッケージ・取扱説明書に技適マークが表示されているかを確認してください。技適マークは技適番号とともに表示されているのが一般的です。
表示が見当たらない・本当に正規の認証を受けているか不安な場合は、総務省「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」のページから技適番号を入力して確認することができます。このデータベースに登録されていない製品は、技適マークの表示が虚偽である可能性があります。
※参考:総務省「電波利用ホームページ 技術基準適合証明等を受けた機器の検索」(https://www.tele.soumu.go.jp/giteki/SearchServlet)
NSKダイレクトショップが取り扱うワイヤレス防犯カメラはすべて技適マークを取得した正規品です。安心して日本国内でご使用いただけます。
② 電波到達距離・見通し距離の確認——「見通し○m」の表記に注意
「見通し距離」の本当の意味
ワイヤレス防犯カメラの製品仕様には「電波到達距離:見通し200m」といった表記がよく見られます。この表記方法には注意が必要です。
「見通し」とは「遮蔽物がまったく何もない状態」での測定値です。実際に住宅・店舗・農地などにカメラを設置する場合、カメラとモニターの間には必ず何らかの遮蔽物(壁・床・天井・樹木など)が存在します。「見通し200m」という数字をそのまま実際の設置環境に当てはめることはできません。
実際の到達距離の目安
NSKダイレクトショップが販売しているワイヤレス防犯カメラでは、製品仕様に「木造で約20〜40m」という、より実態に即した到達距離を併記しています。鉄筋コンクリートの壁を挟む場合はさらに到達距離が短くなり、コンクリート1枚でほぼ電波が届かなくなることもあります。
設置を検討する際は「見通し○m」という最大値ではなく、実際の建物構造(木造・鉄筋コンクリート)での到達距離の目安を確認し、カメラとモニターの実際の設置予定距離・間にある障害物(壁の数・素材)を踏まえて判断することが重要です。
電波が届かない場合の対処法——リピーター機能の活用
設置してみたら電波が届かなかったという場合でも、対処法があります。NSKダイレクトのワイヤレスカメラセットには「Wrect(ワイヤレスリピーター)機能」が搭載されています。電波が届きにくい場所に増設カメラを1台追加することで、そのカメラ自体が中継器(リピーター)として機能し、電波状況を改善できます。中継した増設カメラ自身の映像も同時にモニターに表示されるため、電波改善と監視ポイントの追加を同時に実現できます。
その他、カメラ・モニターの設置位置の見直し、後述するアンテナ延長ケーブルの活用も電波改善の手段として有効です。
③ 画質で選ぶ——HD・フルHD・超高画質の違い
NSKダイレクトショップの画質ラインナップ
ワイヤレス防犯カメラの画質は製品によってさまざまです。NSKダイレクトショップで取り扱うカメラの画質は、HD画質(100万画素)・フルHD画質(200万画素)・超高画質(300万画素)の3段階でラインナップしています。
画素数が高くなるほど、人物の顔・車両のナンバープレートなどの細部がより鮮明に記録できます。一方で画素数が高くなるほど、録画データの容量が大きくなり、通信時のデータ量も増加します。設置目的・必要な解像度・通信環境のバランスを考慮して選んでください。
HD画質(100万画素): 全体の状況確認が主な目的で、コストを抑えたい場合に向いています。
フルHD画質(200万画素): 一般的な住宅・店舗での防犯用途に最もバランスが良く、人物の顔も十分に識別できる解像度です。多くの方におすすめできる標準的な選択肢です。
超高画質(300万画素): より高い証拠能力を求める場合・広い範囲をカバーしたい場合・遠距離の被写体まで鮮明に記録したい場合に適しています。
実際の画質を確認する方法
「画素数の数字だけではどれくらい違うのかわからない」という方のために、NSKダイレクトショップでは画質の違いをYouTubeにアップロードしています。実際の映像を見比べることで、ご自身の用途に必要な画質を具体的にイメージできます。
➡ 家庭用製品サイト(カメラ画質比較)はこちら:https://n-sk.jp/consumer/video
④ 録画方法で選ぶ——SDカード・ハードディスク・クラウドの違い
ワイヤレス防犯カメラの録画方法は複数あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
マイクロSDカード・SDカード録画: カメラ本体やモニター内のスロットにカードを挿入して録画します。月額費用が発生せず、初期費用のみで運用できます。ただしカード自体が盗難・破損した場合は録画データが失われるリスクがあります。
ハードディスク(HDD)録画: モニター・NVR(録画機)に搭載されたHDDに録画します。大容量での長期保存に向いており、複数台のカメラの映像を一元的に録画・管理できます。
クラウド録画: インターネット経由でクラウドサーバーに映像を保存します。月額のランニングコストが発生しますが、カメラ本体が盗難・破壊されても録画データがクラウド上に残るという大きなメリットがあります。外出先からの映像確認も容易です。
それぞれの録画方法のメリット・デメリットについては、以前の記事で詳しく解説しています。ランニングコストを抑えたいか・盗難時のデータ保全を優先したいかなど、ご自身の優先順位に応じて選択してください。
➡ 防犯カメラの録画方法(SDカードとハードディスクについて)の詳細はこちら:https://n-sk.jp/consumer/directshop/2537/
⑤ オプション品で選ぶ——設置環境に応じた周辺アクセサリーの活用
ワイヤレスカメラは「自分で設置する」ことが前提
ワイヤレス防犯カメラは配線工事が不要・簡単という大きなメリットがある一方、基本的には購入されたお客様ご自身で設置していただく製品です。そのため、設置環境に合わせたオプション品が充実しているかどうかが、スムーズな設置を左右する重要なポイントになります。
取り付けクランプ——壁に穴を開けずに設置したい方に
賃貸マンション・新築の戸建てなど、「壁に穴を開けたくない」というニーズをお持ちの方は多くいらっしゃいます。取り付けクランプ(クランプ取付金具)を使用することで、ベランダの手すり・フェンス・パイプなどに挟み込んで固定するだけで、壁への穴あけなしにカメラを設置することができます。
賃貸住宅にお住まいの方・退去時の原状回復を気にされる方・新築の外壁に傷をつけたくない方に特におすすめのオプションです。
➡ クランプ取付金具(ワイヤレスカメラ用)はこちら:https://n-sk.jp/consumer/directshop/586/
アンテナ延長ケーブル——電波環境を改善したい方に
前述の「電波到達距離」の項目で触れたとおり、設置場所によっては電波が届きにくいことがあります。そうした場合に活用できるのが、アンテナ延長ケーブルです。
カメラのアンテナ部分を延長ケーブルで伸ばし、電波状況の良い場所までアンテナを移動させることで、電波環境を改善できる可能性があります。屋外に設置したカメラのアンテナを屋内に引き込む、コンクリート・金属の影響を受けにくい場所までアンテナを伸ばすといった活用ができます。
➡ ワイヤレスカメラ用アンテナ3m延長ケーブルはこちら:https://n-sk.jp/consumer/directshop/565/
その他のオプション活用例
防犯カメラ設置中のステッカー・看板による抑止効果の強化、センサーライトとの組み合わせによる夜間の映像品質向上、複数台設置時のWrect(リピーター)機能を活用した増設カメラの追加なども、設置環境に応じて検討する価値があるオプションです。
ワイヤレス防犯カメラ選びの5つのチェックリスト
最後に、本記事で解説した5つのポイントをチェックリストとしてまとめます。
□ 技適マークを取得しているか——製品・パッケージに表示があるか確認し、不安な場合は総務省のデータベースで検索する
□ 電波到達距離は設置環境に合っているか——「見通し○m」ではなく実際の建物構造での到達距離の目安を確認する
□ 画質は用途に合っているか——HD・フルHD・超高画質から、必要な証拠能力とコストのバランスで選ぶ
□ 録画方法は運用スタイルに合っているか——SDカード・ハードディスク・クラウドのメリット・デメリットを理解して選ぶ
□ 設置環境に必要なオプションは揃っているか——壁に穴を開けられない場合はクランプ、電波が不安な場合はアンテナ延長ケーブルを検討する
これらのポイントを押さえることで、購入後に「思っていたのと違った」という失敗を防ぎ、ご自身の設置環境・用途に最適なワイヤレス防犯カメラを選ぶことができます。
ワイヤレス防犯カメラの選び方・設置環境についてご不明な点がございましたら、お気軽にNSKダイレクトショップへお問い合わせください。
➡ ワイヤレス防犯カメラセット一覧はこちら:https://n-sk.jp/consumer/directshop/category/item/normals/wireless-camera-set/
お問い合わせ:https://n-sk.jp/consumer/directshop/contact/
※参考:総務省 電波利用ポータル「技適マークのQ&A」(https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/summary/qa/giteki_mark/) ※参考:総務省 電波利用ポータル「基準認証制度|技適マークの表示の方法」(https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/equ/tech/gitekimark/index.htm)
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