防犯カメラには自宅やマンションで使うような家庭用防犯カメラから、業務用防犯カメラと呼ばれるものがあります。業務用防犯カメラは利用用途が幅広く、セキュリティ目的の他にも、生産効率の向上、業務を最適化するなど多岐に渡ります。今回はそんな業務用防犯カメラについて解説いたします。
業務用防犯カメラとは
業務用防犯カメラとは、その名の通り業務目的で使う防犯カメラです。カメラの台数が多く16台のカメラを入力できるものから、さらにそれ以上のカメラを入力できる大容量のレコーダーもあり、大規模施設向けの防犯カメラになります。また工場や倉庫など過酷な環境に設置されるので、耐久性や耐候性の高いものが多く、製品の保証も長いのが特徴です。
例えば巨大な倉庫内を監視することを目的とした業務用の防犯カメラは360°全方位モニタリングできるカメラやPTZカメラと呼ばれる、レンズの向きを遠隔で上下左右ズームに動かすことができるものから高性能かつ多機能な防犯カメラとなっています。
業務用防犯カメラの用途
業務用の防犯カメラの用途としては、防犯目的だけではなく、生産性の向上や業務効率の向上など、用途は多岐にわたります。例えば現場のシーンに合わせて用途が変わります。例えば工場においては、ラインの設備や工作機械を監視することを目的に設置される場合があります。そうすることで作業効率を向上させることで生産性を高めようという動きがあります。
現在は少子高齢化の影響もあって、働き手が不足しており人材の採用に関して大きなリスクを抱えています。そうした中で業務用の防犯カメラを活用して効率化させようという動きがあります。
介護老人ホームに防犯カメラを設置することで、入居者の方が転倒など事故が起きた時にすぐに対応することで、トラブルが大きくなることを未然に防止します。またトラブルがあった際に録画データを検証することで、今後トラブルがあった際にどのような対応をすればよいのか話し合いサービス力の向上に役立たせます。
複数拠点をVPN監視
また全国に数百ある拠点を全てVPNに接続して遠隔監視することで、全体の業務内容を把握します。クライアントPCにソフトをインストールすることで、一つのパソコンで全拠点をモニタリングすることが可能になります。この場合ライブ映像だけでなく録画データを遠隔で確認することもできますので、録画データを確認してバックアップを取ることも可能です。
アカウント登録機能を使えば、本部の人間はライブ映像の確認、録画データの再生、防犯カメラの設定変更ができるように設定して、拠点のスタッフはユーザー登録で、ライブの映像のみ見ることができるといった設定をすることが可能です。
過酷な現場での監視
業務用防犯カメラは過酷な環境での監視を実現しました。例えばプラントや工場では粉塵、化学薬品など通常の現場では考えられない過酷な環境になっています。そうした現場でも問題なく使えるのが業務用の防犯カメラです。
またスキー場や雪国では防犯カメラを安定的に稼働させるために、ヒーターを内蔵させて防犯カメラの内部の基板回路を保護します。山の頂上では直射日光が当たり、機器の内部の温度はかなり上昇しますが、そうした場所は夜間、温度はかなり下がりますので、そうした寒暖差の中でも安定した動きをする業務用防犯カメラもあります。
業務用防犯カメラを幅広く活用
本来のセキュリティ目的だけではなく、業務用防犯カメラの用途は幅広く、あらゆることに活用されています。業務用防犯カメラを使うことで、今までできなかった新しいサービスを作り、効率よく業務を遂行することができます。
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