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世界中で多くのテロ事件が発生する度に、多くの人が命を落としてしまい深い悲しみに包まれます。テロを撲滅するために警備や、監視の強化など様々な取り組みがされています。そうした中で活用されているのが顔認証システムです。
顔認証システムは人の顔を検知し、アルゴリズムによって人物を特定することで個人を判別します。そのため空港や駅など主要施設で導入が進んでいます。今回はそんな顔認証システムについて解説していきます。
顔認証システムとは
顔認証とは人の顔を区別して個人を特定することで、認証の可否を判断するシステムです。認証した後にゲートを開閉、ロックを解除するなど入退室管理システムとして活用されています。
人物を特定するために目、鼻、口、耳など任意の特徴点を抽出して、数値化することによって、人物を特定します。事前に特定する顔データを入力しておくことで、カメラの前の人物を照合し、認証することができます。認証された場合にロックを解除、ゲートを開くことによって入退室を管理することが可能になります。
顔検知機能との違い
よくある機能の一つに顔検知機能があります。顔検知機能は人の顔を検知する機能なので、顔で個人を特定することはできません。あくまで人の顔を検知するのみとなります。
顔検知機能が有効なのは人かそれ以外を判別することができる点にあります。防犯カメラには様々な検知機能があります。代表的なものに動体検知機能がありますが、これは映像に動きがあった場合に検知するものになりますので、車のヘッドライトや、木々の揺れなど全てに反応してしまい誤報が多いという問題がありました。
そのため人が通った場合のみ検知する顔検知機能は特に重要な検知機能となっています。
防犯カメラの顔認証とは
最近では顔認証機能を搭載した防犯カメラが登場しました。防犯カメラの前を通った人物を顔検知機能によって検知して、データベースに登録された顔でー多と照合して認証する仕組みです。
防犯カメラに搭載されている顔認証システムは防犯目的で活用される仕組みになるため、入退室管理とは別の用途で使われます。代表的なものではブラックリスト登録というものがあります。
ブラックリストは事前に登録しておいた、人物がカメラの前を通った時に、顔認証によってアラームを通知するという仕組みです。店舗での悪質なクレーマーや万引き常習犯などを事前に登録することでブラックリストに該当する人物を認証し通知することができるようになります。
認証率について
顔認証システムを導入する際は認証率が重要になります。99.5パーセント以上と表記されている場合、最適な状態で顔認証した場合の認証率になります。例えば、逆光が強すぎる、斜めからの撮影、暗すぎるなど外部の環境によって認証率は大幅に変動します。
そのため顔認証システムを導入する際は、外部環境を考えて設置することが重要になってきます。
顔認証システムの普及率
顔認証システムはIT技術の発達に伴い可能になった便利なシステムですが、日本で導入はまだまだ進んでいないのが現状です。大きな障壁となっているのがプライバシーの保護です。顔のデータは個人情報になりますので、取り扱いには注意する必要があります。
防犯カメラや入退室管理で顔認証システムを設置している場合は、どんな理由で顔情報を取得しているのかを明確にして掲示し告知する必要があります。
顔認証システムは空港に既に導入済みで、海外旅行に行く際はパスポートと顔データを認証して手続きします。また最近ではマンションのエントランスや宅配BOXにも顔認証システムが導入されることが増えました。今後も導入は加速していくものと考えられています。
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