ネットワークカメラを利用する際にNVRを使用します。その際にハードディスクを搭載しておりカメラの録画データを保存します。しかしハードディスクは消耗品のため、時間と共に不良セクターが発生録画データに抜けが発生しやすくなります。その際に使われるハードディスクの保存方法の一つにRAIDという機能があります。RAID機能を使うことで、ハードディスクのコピーを保存しておくことができるので、万が一ハードディスクがクラッシュして、録画データがなくなってしまってもコピーが残っているので安心してお使いいただくことができます。今回はNVRのRAID機能について解説します。
RAID0 ストライピング
2本のハードディスクに録画データを保存する方法です。2本のハードディスクに分散して録画データを保存していくので、領域を効率的に利用することができます。しかし録画データのコピーを取っているわけではないので、ハードディスクがクラッシュした場合データが消えてしまうのはデメリットです。
RAID1 ミラーリング
2枚のハードディスクの録画データを同時に保存します。書き込みスピードは遅くなりますが1枚のハードディスクが消失しても、もう1枚のハードディスクにデータが残っているので復元することができます。
RAID5 分散パリティ
複数のハードディスクの録画データを分散して保存します。そのためRAID1に比べてバックアップ性が高まります。またパリティ(誤り訂正補正)データを合わせて保存することでNVRのバックアップ性を高めます。
RAID10 ミラーリング+ストライピング
ミラーリングとストライピングを掛け合わせたRAID構成になります。書き込みスピードは速くなり、バックアップ性も高いRAID構成となります。
RAID構成にするメリット
RAID構成にするメリットはまずバックアップ性が高まる点です。ハードディスクは消耗品となりますので、使えば使うほど劣化していき、故障するリスクが高まります。ネットワークカメラの映像を保存していたのにハードディスクが故障することで突然録画データがなくなってしまってはせっかく設置しても意味がありません。
RAIDでバックアップしておくことで、万が一ハードディスクがクラッシュしてもバックアップが残っているので安心してIPカメラを運用することができます。デメリットとしてはバックアップを余分に残しておく必要があるためハードディスクのストレージを圧迫するので録画日数が短くなるという点です。
しかしNVR(ネットワークビデオレコーダー)には確実に録画データを残しておくことはとても重要なことなのでRAIDにしておくことで安心して運用することができます。
RAIDを構築して安心のシステムに
RAIDを構築することで録画データのバックアップ性を高めることで、万が一のハードディスクのクラッシュにも備えることができます。ハードディスクはRAIDの構築をおすすめします。
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