近年、防犯カメラのAI機能が発達しており様々なAI機能を搭載した防犯カメラが増えています。そうした中で実際のいどんなAI機能があるのか、それを活用することでどういうメリットが得られるのか実際製品のAI機能を紹介していきます。AIということは漠然とした言葉ですが、防犯カメラで使われるAIとは基本的にはディープラーニングと呼ばれる技術を活用しており、特定の動作な画像データを学習させることで認識させる技術です。今回はそんな防犯カメラのAI機能について解説していきます。
画像認識の歴史
防犯カメラのAIを語る上で欠かせないのが、画像認識の技術的な歴史です。AIが登場する以前から防犯カメラの画像認識技術は高く発達していました。通常、防犯カメラの映像をDVRなどに常時録画しておきHDDに録画データを保存していましたが、防犯カメラの高解像度化によって録画データの容量が膨大になっていきました。そこで登場したのが動体検知録画です。動体検知録画とは画像データの中から動きがある場所とない場所を検知し動きがあった場合に録画する方式です。そのため動きがない場合は録画をしないので、HDDの容量を節約することができました。
しかし動体検知録画の欠点としては、画面の動きを検知するために木々の揺れや車のヘッドライトなどにも反応してしまう=誤検知が多いという問題がありました。そのため検知エリアの指定や感度を変更したりするなどして誤検知を減らすことが課題でした。
スマートモーションディテクション
上記の動体検知に人物を特定するでプログラムを入れたAIが現在もっとも普及しているAI機能といえるでしょう。カメラメーカーによって呼び方は異なりますが、人物のみを抽出して検知するため、通常の動体検知に比べて、圧倒的に誤検知を抑えることができました。この機能は画像の中で人物の動き、形、サイズを防犯カメラ内部に学習させておいて、それに類似した動きがあった場合に人と認識して通知、録画を行います。
また人の他にも車両や犬など動きの特徴を学習させることによって可能になりました。このように防犯カメラのAIというものは画像の中で特定の動き、種類を識別し通知をすることによってより防犯カメラとしての価値が高まったとも言えます
エッジAIとクラウドAI
防犯カメラのAI機能には2種類のAIがあります。1つはエッジAIと呼ばれるもので、AIの学習データがカメラに内蔵されています。人の形を特定するくらいのAIであればエッジAI機能で充分に使うことができます。エッジAI機能のメリットはカメラのみで完結していますので、インターネットを経由することにすぐに通知を出すことができます。対してクラウドAIと呼ばれるAIはクラウドサーバーにAI機能が盛り込まれれておりカメラで取得した画像データをインターネットを経由してクラウドサーバーにアップロードして検知するAIシステムになります。インターネットを経由する必要があるため、タイムラグが発生しますが、大容量サーバーを活用した高精度なAI機能を使うことができます。
学習データ次第で拡張可能
AIはディープラーニングによる学習データさえあれば、どのようなAIシステムでも開発可能です。今後は様々な防犯カメラ×AIのシステムが登場してくると考えられています。例えば熱中症になりそうな人を事前に検知、不審者を検知、転倒検知などそれぞれの用途を加味した上でのAI機能が登場することによって今後も防犯カメラが普及していくと考えられています。
防犯カメラのAI機能を活用しましょう
防犯カメラのAI機能を活用することでより高精度に検知を行い快適に防犯カメラを使っていくことができますので、ぜひ活用していきましょう。
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