空き巣被害を減らすために防犯カメラでできること——最新統計から学ぶ手口と設置のポイント

目次

「自分の家が空き巣に入られるとは思っていなかった」——被害に遭った方からよく聞く言葉です。しかし警察庁の統計によると、2024年の侵入窃盗の認知件数は43,036件で、住宅での発生は1日あたり約46件のペースで起きています。空き巣は「自分には関係ない」ではなく、誰にでも起こりうるリスクです。

本記事では最新の統計データから見えてくる空き巣の実態・手口・狙われやすい家の特徴を解説し、防犯カメラが空き巣被害の抑止にどう機能するか・効果的な設置のポイントまで詳しくお伝えします。

空き巣の実態——最新統計データで「敵」を知る

侵入窃盗の件数と住宅被害

2024年の侵入窃盗認知件数は43,036件です。発生場所別で見ると、全体の41.6%にあたる16,962件の侵入窃盗が「住宅」で発生していました。

過去最多を記録した2002年の338,294件と比べると約8分の1まで減少しており、防犯意識の高まりや補助錠・防犯フィルムの普及が効果をあげてきたことがわかります。しかし1日46件という現実は、今も継続して起きている深刻な被害であることを示しています。

最も狙われている住宅の形態——一戸建てが突出して多い

「住宅形態別侵入窃盗認知件数の割合」を見てみると、一戸建住宅の割合は全体の約7割以上を占めており、最も被害に遭いやすいことがわかります。次いで多いのが3階建て以下の共同住宅で17.3%、その次が4階建て以上の共同住宅で9.6%となっています。3階建て以下の共同住宅と比較しても一戸建ては約4倍以上の被害が発生しています。

マンション・アパートより一戸建てが圧倒的に狙われやすいのは、周囲から見えにくい死角が多い・窓からの侵入が容易・近隣との距離があって物音に気づかれにくい、という構造的な特性によるものです。

侵入方法——「無締り」と「ガラス破り」で8割近くを占める

住宅で発生した侵入窃盗の侵入方法は、鍵の閉め忘れである「無締り(46.5%)」が最も多く、次いで「ガラス破り(30.5%)」となっています。ピッキングやサムターン回しなど、いわゆる「施錠開け」の手口は、対策されたドアや錠が増えたこともあり、8.4%にとどまりました。

この数字が示す重要な事実は、「空き巣犯の約半数が、施錠されていない家に侵入している」ということです。高度な技術でドアを解錠しているのではなく、鍵の閉め忘れという油断を狙っているケースが最多です。

空き巣・忍込み・居空き——在宅中でも侵入される

住宅で発生した侵入窃盗の手口は「空き巣(留守宅への侵入)」が63.9%で最多ですが、夜間就寝中に侵入する「忍込み」が25.2%、家人が在宅中に気づかれないように侵入する「居空き」が5.3%を占めています。住宅で発生した侵入窃盗のうち約3割は、家人が在宅中に侵入しています。

「家にいれば安全」ではないことがデータで示されています。外出中だけでなく在宅中・就寝中も対策が必要です。

空き巣犯に「狙われやすい家」の特徴

特徴① 下見で「侵入しやすい」と判断された家

窃盗犯は「鍵をかけ忘れた窓はないか」「周囲に気づかれずに破ることができる窓はないか」という視点から標的を物色するといわれています。下見の段階で「防犯カメラがある・センサーライトがある・見通しが良い」と判断された家は、それだけで候補から外される可能性が高くなります。

特徴② 人通りが少ない場所にある家

昼夜を問わず人の往来が少ない路地や、周囲に建物が少ない立地では、物音や不審な行動があっても気づきにくくなります。人通りが少ない場所にある家は、侵入する際や逃走する際に通行人に見つかるリスクが低いことから、犯行のターゲットになりやすくなります。

特徴③ 死角が多い家

庭木・塀・フェンス・大型の植栽など、家の外周に「外から見えない場所」が多いと、侵入者が人目を気にせず作業できる環境になります。フェンス、塀、柵、垣根、庭木、植栽などで死角が発生している場合には、防犯という観点からは、可能な限り死角となっている箇所を減らすことが望ましいと言えます。

特徴④ 「不在」がわかりやすい家

ポストに郵便物が溜まっている・雨戸が長期間閉まっている・夜間に一切明かりがつかないという状態は、「この家は留守だ」というシグナルを発します。旅行・出張で長期不在にする場合は特に注意が必要です。

特徴⑤ 防犯設備が見当たらない家

下見をした空き巣犯が「この家には防犯カメラがない・センサーライトもない・補助錠もなさそうだ」と判断した場合、侵入のリスクが低い候補として選ばれます。逆に「カメラがある・ライトが反応する・ステッカーが貼ってある」という家は、より安全に侵入できる別の家を探して立ち去ることが多いとされています。

防犯カメラが空き巣に対して機能する3つの役割

役割① 抑止——「カメラがある」だけで犯行を断念させる

防犯カメラの最も重要な機能は「撮影する」ことではなく「犯行を思いとどまらせる」ことです。

空き巣被害を防ぐためには、まず「どのような家が狙われやすいのか」を知ることが大切です。窃盗犯は下見を行い、侵入しやすく、見つかりにくい住宅を選ぶ傾向があります。この下見の段階で防犯カメラが目に入った場合、「映像が記録される=捕まるリスクが高い」という判断から候補から外す可能性が高くなります。

警察庁の統計では、刑法犯全体の犯人特定に「防犯カメラ等の画像」が貢献した割合が2016年の4.6%から2024年には17.6%と約3.8倍に増加しています。「防犯カメラに映ると捕まる」という認識が空き巣犯側にも広まっており、カメラの存在自体が強力な抑止力として機能しています。

「防犯カメラ設置中・録画中」のステッカーを目立つ場所に掲示することで、下見の段階での抑止効果がさらに高まります。

役割② 証拠映像の確保——万一の際に犯人を特定する

万一侵入被害が発生した場合でも、防犯カメラの映像が「いつ・どんな人物が・どのルートで侵入したか」を記録していれば、警察への被害届と捜査において決定的な証拠になります。

顔・服装・体格・逃走時の車のナンバープレートが記録されていれば、同一犯による連続窃盗の捜査にもつながります。防犯カメラが普及した現代では、「映像がある事件」と「映像がない事件」とでは検挙率に大きな差が出ています。

役割③ 異常の即時通知——不在中でもリアルタイムに対応できる

スマートフォン連携型の防犯カメラは、AI人物検知との組み合わせで「実際に人物がカメラ前に現れた瞬間」にスマートフォンへプッシュ通知が届きます。外出中・旅行中でも不審者の接近に即座に気づき、警察への通報・近隣への連絡という対応が可能になります。

「後から映像を確認して被害に気づく」から「異変の瞬間にリアルタイムで通知を受け取る」への進化が、防犯カメラの空き巣抑止効果をさらに高めています。

空き巣対策に効果的な防犯カメラの設置場所

玄関・門扉(最優先)

来訪者・不審者の顔・服装・入退場の時刻を記録する最重要ポイントです。下見のために近づいた人物も記録されるため、犯行前段階からの証拠保全が可能です。

カメラの高さは2〜3mで、正面からやや俯瞰する角度が顔の識別に最適です。「防犯カメラ設置中」のステッカーを入口付近に掲示することで、下見段階での抑止効果を最大化します。

駐車場・カーポート

車上荒らし・車両盗難への対策として。車両全体とナンバープレートが映る角度に設置します。夜間の照明が暗い場合が多いため、赤外線暗視機能またはセンサーライト付きカメラが必要です。AI車両検知と組み合わせることで、深夜に不審車両が現れた際に即時通知が届く体制が整います。

裏口・勝手口

人目につきにくい裏口・勝手口は空き巣が好む侵入ルートです。見落としがちですが防犯カメラの優先設置ポイントです。裏口・勝手口はそもそも暗くなりがちな場所のため、赤外線暗視機能が特に重要になります。

1階の窓(特に大きな掃き出し窓・バルコニー)

一戸建住宅では「窓」から「ガラス破り」の手口で侵入されるケースが圧倒的に多くなっています。庭木や塀で死角になりやすい掃き出し窓などのガラスを破って侵入する手口が多いと考えられます。大きな掃き出し窓・バルコニーに続く窓への侵入者を捉えられる角度へのカメラ設置が有効です。

複数台で「死角ゼロ」を実現する

1台では必ず死角が生まれます。「カメラAの真下をカメラBがカバー」という相互カバーの配置で複数台設置することで、どこにいても「どこかのカメラに映っている」という環境が実現し、「死角を探して侵入しよう」という発想自体を崩せます。

空き巣対策に必要な防犯カメラの機能

赤外線暗視機能——夜間・就寝中もしっかり記録

「忍込み」は夜間家人が就寝中に侵入する手口で、侵入窃盗全体の25%を占めます。夜間の侵入への対策として、赤外線暗視機能は必須です。照明が消えた深夜でも自動的に赤外線暗視モードに切り替わり、完全な暗闇でも人物の動きを記録します。

赤外線LEDが赤く光る発光型は、カメラの存在を視覚的に示す威嚇効果も発揮します。夜間に「赤く光るカメラがある」という視覚的なプレッシャーが、忍込み犯への抑止力になります。

センサーライト付き——明るく照らして逃げにくくする

センサーライトが付いたカメラは、人が近づいた際にライトが自動点灯してカラー映像での撮影が可能になります。夜間に突然明かりがついて「見られている」という状況は、侵入を試みる者へのプレッシャーとして機能します。

センサーライトは「照明機能」と「防犯機能」と「高品質な夜間映像」の3つを同時に実現する設備です。

AI人物検知+プッシュ通知——本当に重要な場面だけ即時通知

通常の動体検知は風・光・虫など「人以外の動き」にも反応して誤報が多くなります。AI人物検知は「本当に人物が映った瞬間」だけ通知を送るため、外出先からの確認が効率的になります。

旅行中・就寝中でも、不審者が接近した瞬間にスマートフォンへ通知が届く体制が、空き巣被害の早期発見・対応につながります。

遠隔監視機能——外出先から自宅の状況をリアルタイムで確認

スマートフォンアプリとの連携で、旅行先・勤務先から自宅の状況をリアルタイムで確認できます。「今日、家に誰か来ていないか」「玄関前に不審な人物がいないか」を随時確認できる体制が、長期不在時の安心感を大きく高めます。

クラウド録画——カメラが盗まれても映像が残る

空き巣犯の中には「侵入前にカメラを外す・壊す」という手口を使う者がいます。SDカード・HDDのローカル録画では、録画機器ごと持ち去られると映像が失われます。

クラウド録画であれば、映像がリアルタイムでサーバーにアップロードされているため、カメラが盗まれる直前までの映像がサーバー上に残ります。「空き巣犯がカメラを外している場面の映像がクラウドに残っていた」という証拠保全が可能になります。

防犯カメラと組み合わせる空き巣対策

防犯カメラ単独での効果に加えて、以下の対策との組み合わせで空き巣対策の効果が大幅に向上します。

施錠の徹底が最重要: 侵入方法で最も多いのは「無締り(46.5%)」です。ゴミ出し・宅配受け取り・少しの外出でも必ず施錠する習慣が、最もシンプルで効果的な対策です。

補助錠(ダブルロック)の設置: 玄関ドア・窓に補助錠を追加することで解錠時間が増加します。空き巣犯は「侵入に5分以上かかると約7割が諦める」とされており、この「5分の壁」を作ることが抑止の鍵です。

防犯フィルム: 窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで「ガラス破り」への時間・騒音・労力が大幅に増加します。ガラス破り(30.5%)への有効な対策です。

死角の解消: 庭木・植栽の剪定・フェンスの見通しの改善で、外から家全体が見通せる環境を作ります。

郵便物・新聞の管理: 旅行前に不在届・配達停止の手続きをすることで、「この家は留守だ」というシグナルをポストが発しないようにします。

➡ 長期不在時の防犯対策(帰省・旅行前チェックリスト)はこちら:https://n-sk.jp/consumer/directshop/12464/

➡ 屋外防犯カメラの選び方完全ガイドはこちら:https://n-sk.jp/consumer/directshop/12058/

センサーライトとの組み合わせ効果はこちら:https://n-sk.jp/consumer/directshop/4908/

NSKダイレクトショップの空き巣対策おすすめ製品

住宅・一戸建てに——ワイヤレスカメラセット

工事不要・インターネット不要で設置できるワイヤレスカメラセットは、一戸建て住宅の玄関・駐車場・裏口への手軽な導入に最適です。スマートフォン連携で外出中からのリアルタイム確認・プッシュ通知に対応しています。

➡ ワイヤレス防犯カメラセット一覧はこちら:https://n-sk.jp/consumer/directshop/category/item/normals/wireless-camera-set/

長期不在・農地・電源なしの場所に——ソーラーバッテリーPTZカメラ

電源工事不要・配線工事不要で屋外に設置できるソーラーバッテリーカメラは、旅行中・出張中の長期不在でも稼働し続けます。4GモデルはWi-Fiなしの農地・別荘・離れた駐車場にも対応します。

➡ X-1ソーラーバッテリーPTZカメラ(Wi-Fiモデル)はこちら:https://n-sk.jp/consumer/directshop/7481/

➡ X-1ソーラーバッテリーPTZカメラ(4Gモデル)はこちら:https://n-sk.jp/consumer/directshop/7575/

証拠映像の確実な保全に——ソーラークラウドバッテリーカメラ

クラウド録画(AWS採用)とmicroSD録画のW録画対応で、カメラが盗難・破壊されても映像がクラウドに残ります。最大60日間・10GBの映像を保存できます。

➡ ソーラークラウドバッテリーカメラはこちら:https://n-sk.jp/consumer/directshop/9546/

本格的な多点設置に——X-ProシリーズIPカメラ

5MP高解像度・AI人物車両検知・PoE対応・NVR長期録画の本格的な防犯システムです。複数台設置・複数エリアの一元管理に向いています。

➡ X-ProシリーズIPカメラの選び方・ラインナップはこちら:https://n-sk.jp/consumer/directshop/11979/

まとめ——空き巣は「狙われにくい家」にすることで防げる

空き巣犯は「リスクが高い家」を避けて「侵入しやすく見つかりにくい家」を選ぶという合理的な行動をとります。防犯カメラは「この家は記録される・捕まるリスクが高い」というシグナルを発することで、下見の段階から空き巣犯の候補リストから外れる効果があります。

施錠の徹底・補助錠・防犯フィルムという基本対策と、防犯カメラ・センサーライトという設備対策を組み合わせることで「狙われにくい家」を実現してください。

設置場所・製品選びについてのご相談はNSKダイレクトショップへお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ:https://n-sk.jp/consumer/directshop/contact/

※参考:警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」(https://www.npa.go.jp/toukei/seianki/R06/r06keihouhantoukeisiryou.pdf) ※参考:政府広報オンライン「空き巣や強盗から命と財産を守る 住まいの防犯対策」(https://www.gov-online.go.jp/article/202310/entry-9977.html)

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