バレット型カメラとは特徴や設置のポイントについて解説します

バレット型カメラとは特徴や設置のポイントについて解説します

防犯カメラには様々な形状をしたものがあります。そうした中でバレット型カメラはもっとも多い形状で、近年は導入が増えています。今回はそんなバレット型カメラの特徴や設置についてのポイントなどを解説していきます。

1. バレット型カメラとは

バレット型カメラとは弾丸(=バレット)のような円筒形の形状をした防犯カメラのことを言います。他に比べられる形状としてはドーム型カメラがありますが、ドーム型に比べて見た目に威圧感がありますので、建物の外周に設置されることが多く、防犯抑止力がもっとも高い形状とも言えます。

バレット型カメラはカメラの向いている方向がひと目でわかりますので、侵入者に対して「この方向を監視している」という威圧感を与えることができるのがメリットです。

バレットカメラは防水防塵のケースに収納されていることが多く、屋外での使用に最適です。そのため「屋外カメラ」と呼ばれることもあります。

「バレット(Bullet)」とは英語で弾丸を意味する言葉で、円筒形のボディとレンズ部分が突き出た形が弾丸に似ていることからこの名前が付きました。防犯カメラの分類においては世界的に広く使われている呼称です。

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2. バレット型カメラのメリット

① 高い防犯抑止力

バレット型カメラの最大の特徴は、カメラが向いている方向が遠くからでも一目でわかるという点です。「自分が監視されている」とひと目でわかるため、侵入者や不審者に対して強い心理的プレッシャーを与えます。ドーム型カメラに比べて「いかにも防犯カメラ」という存在感があり、犯罪抑止効果が高い形状として知られています。

店舗の入口・駐車場の出入口・工場の外周フェンスなど、「ここを監視しています」と明示したい場所に設置することで、その効果を最大限に発揮します。

② 屋外設置に優れた防水防塵性能

バレット型カメラのほとんどはIP65以上の防水防塵性能を備えており、雨・風・粉塵にさらされる屋外環境での長期使用に適しています。本体がハウジング(防護ケース)と一体化した構造になっているため、雨が直接かかる場所でも安心して設置できます。

③ 赤外線照射距離が長い

バレット型カメラはドーム型に比べて本体サイズが大きく、赤外線LEDを多く搭載できるため、暗所での照射距離が長い傾向があります。駐車場・外周・農地など広い範囲の夜間監視が必要な場所では、バレット型の方が有利です。製品によっては30〜50m以上の赤外線照射距離を持つモデルもあります。

④ 電動ズームレンズ・高倍率レンズの搭載が容易

バレット型は本体の奥行きが長い分、大型のレンズユニットを搭載しやすい構造です。そのため電動ズームレンズ(バリフォーカルレンズ)を搭載したモデルが多く、設置後にソフトウェアから遠隔で焦点距離を調整することが可能です。広い駐車場や長い通路など、設置後に画角の微調整が必要な場面でも柔軟に対応できます。

⑤ PoE給電・LANケーブル1本で設置できる(IPカメラの場合)

IPカメラ仕様のバレット型カメラは、PoE(Power over Ethernet)対応のNVRやスイッチングハブを使うことで、LANケーブル1本で映像伝送と電源供給を同時に行えます。別途電源コンセントを用意する必要がなく、配線工事がシンプルになります。

3. バレット型カメラのデメリット・注意点

① カメラの向きが外から見える

カメラが向いている方向がわかりやすいことは抑止力としてはメリットですが、裏を返すと「監視されていない方向」もわかってしまうということでもあります。賢い侵入者は監視範囲外から侵入を試みる可能性があるため、死角をなくす配置の工夫が重要です。複数台の組み合わせや、PTZ(パン・チルト・ズーム)カメラとの併用で死角をカバーするのが効果的です。

② 設置位置が目立ちやすく、いたずら・破壊行為のリスクがある

存在感が高い分、悪意を持った人物から意図的に破壊・方向転換のいたずらをされるリスクがドーム型に比べてやや高くなります。設置高さは2.5〜4m程度を確保し、手が届きにくい位置に取り付けることを推奨します。

③ ケーブル接続部分の防水処理が別途必要

これは設置時に特に注意が必要なポイントです。本体は防水仕様でも、カメラ背面のケーブル接続部分(電源・LANケーブルの差し込み口)は防水処理がされていない製品がほとんどです。この部分から雨水が侵入すると故障の原因になりますので、防水のジャンクションBOXを使用するか、防水テープでしっかり巻いて保護する必要があります(詳細は「5. 設置のポイント」で解説)。

4. ドーム型カメラとの違い・使い分け

防犯カメラの形状選びで最も多い比較がバレット型とドーム型です。それぞれの特徴を理解した上で、設置場所・目的に応じて使い分けることが重要です。

比較項目 バレット型 ドーム型
形状 円筒形・弾丸型 半球形・天井埋め込み型
防犯抑止力 高い(存在感が大きい) やや低い(目立ちにくい)
設置場所 屋外・壁面・軒下 屋内天井・屋外軒下
カメラの向きの視認性 わかりやすい わかりにくい
赤外線照射距離 長い(大型LEDを搭載しやすい) 比較的短め
いたずら耐性 やや低い(目立つため) 高い(外観が壊れにくい)
画角の広さ 中程度(レンズ交換で対応) 広角モデルが多い
デザイン性 無骨・実用的 スタイリッシュ・目立たない
向いている設置場所 駐車場・外周・玄関・倉庫入口 店舗内・オフィス・天井設置

使い分けの基本方針:

  • 「威圧感・抑止力を優先したい屋外」→ バレット型
  • 「目立たせずに広い範囲を撮りたい屋内天井」→ ドーム型
  • 「屋外でも目立たせたくない場合(高級住宅・ホテルなど)」→ 防水対応のドーム型

5. 設置のポイント

ケーブル接続部分の防水処理

設置のポイントとしてまず押さえておきたいのが、屋外用ではありますがケーブル接続部分は防水処理されていないという点です。そのため防水のジャンクションBOXを用意したり、防水テープを巻いたり、何らかの防水処理をする必要があります。

この処理を怠ると、雨水がケーブル接続部から内部に侵入し、基板の腐食・ショートによる故障の原因になります。特に雨が直接かかる場所や湿度が高い環境では、防水ジャンクションBOXの使用を強くおすすめします。

防水処理の方法(選択肢)

  • 防水ジャンクションBOX: ケーブル接続部全体をボックスで覆い、完全に雨水をシャットアウトする最も確実な方法。
  • 自己融着テープ+防水テープの二重巻き: ボックスを設置できない場所での応急・補助的な処置。まず自己融着テープで密着させてから、上から防水テープで保護する。
  • 軒下・庇(ひさし)の下への設置: 直接雨がかからない場所を選ぶことで、防水処理の負担を軽減できる。

ブラケット(取付金具)の選び方と設置方向

設置に関しては壁付け・天井付けにも対応している可動式のブラケットになっていますので、軒下や建物の外壁など環境に合わせた設置が可能です。

ブラケットには壁面用・天井用・ポール用など複数のタイプがあります。バレット型カメラに付属のブラケットは多くが壁面・天井両対応の可動式ですが、設置場所の構造(コンクリート・木造・金属)に合ったネジとアンカーを使用することが長期的な安定稼働の鍵になります。

設置高さは2.5〜4m程度が推奨です。高すぎると人物の顔が映りにくくなり、低すぎるといたずらや破壊のリスクが高まります。

カメラの向きと画角の調整

バレット型カメラを設置する際は、監視したいエリアの手前側(カメラから見て少し手前)に焦点が来るよう角度を調整することが重要です。ドアや入口を監視する場合、人物がドアを開ける直前の段階でしっかりと顔が映るよう、斜め上から正面に向けて設置するのが基本です。

電動ズームレンズ(バリフォーカルレンズ)搭載モデルであれば、設置後にNVRやアプリから焦点距離を遠隔調整できるため、設置位置を決めてから画角を微調整することができます。

6. 夜間撮影と白飛び対策

バレットカメラは赤外線照射機能を持つ暗視カメラである場合がほとんどです。赤外線が照射される夜間撮影では、壁面の距離が近すぎると映像が白飛びすることがありますので注意が必要です。

白飛びが起こる原因

夜間、赤外線LEDを照射した際に白い壁・床面などの近い物体に光が反射し、映像全体が白く飽和してしまう現象を「白飛び(ハレーション)」と呼びます。カメラと壁の距離が近すぎる場所(例:軒下や角の壁すぐ横)に設置した場合に起きやすいです。

白飛び対策

  • 壁面から十分な距離を確保する: カメラと近くの壁・床面との距離を1m以上確保することで、反射の影響を軽減できます。
  • 赤外線の照射範囲を調整できるモデルを選ぶ: 一部のモデルはLEDの照射角度・強度を調整する機能を持っています。
  • カラーナイトビジョン対応モデルを検討する: 赤外線ではなく白色LEDを使うカラーナイトビジョン対応カメラは白飛びが起きにくく、夜間もカラー映像で録画できます。人物の服装・車両の色など詳細な情報の把握に優れています。

関連記事:防犯カメラの映像が白飛びする原因と対処法について

7. ハウジングケース

防犯カメラにはBOXカメラと呼ばれる屋内用カメラがありますが、BOXカメラを屋外に設置する場合はハウジングケースと呼ばれるケースにカメラを収納することで屋外で使用できるようになります。

ハウジングケースには積雪地帯において内部の結露を防ぐためのヒーター搭載モデルや、雨の水滴を拭き取るワイパー付きモデル、高温・低温・粉塵など過酷な環境でも使えるよう設計された特殊仕様のものもあります。屋外用バレットカメラでは設置が困難な特殊環境において、ハウジングケースを使うことで問題を解決できます。

ハウジングケースが特に必要なシーン

  • 寒冷地・積雪地域: 氷点下環境ではカメラ内部が結露し、映像が白く曇る原因になります。ヒーター内蔵のハウジングが有効です。
  • 沿岸部・塩害地域: 塩分を含んだ空気にさらされる環境では、通常のカメラ本体が腐食しやすくなります。耐塩害仕様のハウジングが推奨されます。
  • 食品工場・厨房: 高圧洗浄が行われる環境では、通常のIP66程度では不十分なことがあります。特殊防水ハウジングが適しています。
  • 石油・化学プラント: 引火性ガスや爆発リスクのある環境では、防爆仕様のハウジングが法的に必要になる場合があります。

関連記事:防犯カメラを守るハウジングケースとは

8. バレット型カメラが特に向いている設置シーン

バレット型カメラの特性が特に活きる代表的な設置シーンをご紹介します。

住宅の玄関・駐車場 カメラの存在を明示することで訪問者・宅配業者への心理的抑止となります。駐車場では車両ナンバーまで識別できる高解像度モデルが特に有効です。

店舗・施設の出入口 来店者の顔を正面から捉えやすい角度で設置できます。逆光補正(WDR)機能付きのモデルを選ぶことで、日中の逆光シーンでも鮮明な映像を確保できます。

工場・倉庫の外周・搬入口 広大な敷地の外周監視には、赤外線照射距離が長いバレット型が最適です。夜間・無人時間帯の侵入者を早期に発見できます。

駐車場全体の監視 広い駐車場を俯瞰的に撮影する際は、電動ズームレンズ搭載のバレット型が役立ちます。遠方の車両のナンバープレートや人物の動きを確認したい場合は、5MP以上の高解像度モデルを推奨します。

農地・果樹園・空き地 電源の取りにくい場所では、ソーラーパネルと組み合わせたSIMカード対応のバレット型カメラが活躍します。インターネット回線が不要なため、山間部・農地・離島など配線が困難な場所にも設置できます。

9. バレットカメラをおすすめします

これから防犯カメラの設置を検討されている方にバレットカメラをおすすめします。屋外の防犯・抑止目的に最も適した形状であり、豊富な製品バリエーションの中から設置環境・目的に合ったモデルを選ぶことができます。

NSKダイレクトショップでは、屋外向けの高画質バレット型カメラをラインアップしています。形状・大きさ・取付方法など不明な点はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ:https://n-sk.jp/consumer/directshop/contact/ X-Pro IPカメラシリーズ:https://n-sk.jp/consumer/directshop/category/item/x_pro/

※本記事の情報は2025年時点のものです。

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