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ダミーカメラの効果って実際どうなん?

2021年08月31日

カテゴリー:ブログ

防犯カメラが犯罪防止の一つのツールとして、効果があることは、すでに述べているとおりなのですが、だからといって、じゃあ明日設置しようと即断できるものではありません。なぜなら、防犯カメラを1台設置するだけでも、10万円程度の費用がかかり、さらに、空き巣の侵入口は窓が約60%、玄関などの表出入り口が約18%、その他出入り口が約16%と多岐にわたっているため、ちゃんとした防犯対策のためには、最低でも2台以上のカメラを設置するのが理想なってしまうため、なかなか導入が難しいのが現実です。

そんな価格面をグッと抑えることの出来るのが、「ダミーカメラ」となるわけです。偽物の言わば張りぼてカメラですので、何の機能も有しておりません。警察庁のデータによると、窃盗犯が犯行を思いとどまった理由として、「防犯ビデオ」「セキュリティーシステム」の存在を挙げているため、犯人がダミーカメラを本物の防犯カメラと勘違いすれば、犯行を思いとどまってくれる可能性があるのです。しかし、窃盗犯が犯行を思いとどまらなかった場合、ダミーの防犯カメラはもう何の役にも立ちません。端的に言えば、ダミーカメラは、「本物の防犯カメラとダミーカメラを見分けられない素人に対する一定の抑止効果しかなく、設置しても、本当の意味での防犯対策にはならない」ということです。「ダミーカメラの設置は、逆にリスクを高めてしまう可能性がある」という認識も必要です。想像してみてください。自分がダミーカメラを設置を考えているとします。ということは、何か盗まれたくないものがあるということを意味しています。
また、ダミーカメラを設置するということは、本物のセキュリティーシステムが導入されていないことも、逆に露呈してしまいます。
もし、本物のセキュリティーシステムを導入しているのでしたら、ダミーカメラを設置する意味がありませんからね。つまり、プロの窃盗団から見れば、「ダミーカメラが設置されている。」という事実は、「ここには何かしら価値があるものが存在する」という認識を与え、
「ダミーカメラを設置しているから本物のセキュリティーシステムは導入されていない」という判断に繋がり、このことは、侵入のリスクを大幅に高めてしまうのです。バレないように細心の注意を払って設置しても、目の肥えたプロの窃盗犯には、ちょっとした違和感などから、簡単にダミーカメラであると見破られてしまいますので、ダミーカメラを設置することは基本的にオススメできません。ただ、費用面で設置が難しいことも理解できます。その際は、見守りカメラみたいなもんでしたら、1~2万円程度で購入できますので、屋外にダミーカメラを設置するだけでなく、万が一侵入されたときの映像確保のために、屋内に見守りカメラの設置をする。こういった対策が必要かと思います。少しでも参考になれば幸いです。