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ぶっちゃけ防犯カメラって効果あるの?【前編】

2021年03月01日

カテゴリー:ブログ

ニュースなどで防犯カメラの映像が、
・「犯人検挙につながった」
・「犯罪が少なくなった」
といった情報を良く目にしていることから、防犯カメラを設置することは「安心・安全」を提供するものと当たり前のように思われており、商店街などにも、防犯カメラが設置されている環境を良く目にする。ただ、本当に防犯カメラ設置は効果があるのか?防犯カメラメーカーという忖度無しに見ていきたい。客観的に見るために、論文を漁ったところ非常に興味深いものがあったので、ご紹介したい。

「繁華街に設置された街頭防犯カメラの効果検証 」【代表研究者 雨宮 護(筑波大学システム情報系 准教授)】

という論文である。
こちらの導入部分を参照に述べさせていただくと、「近年、全国の自治体において、公共空間に大規模に防犯カメラを設置する事例が増えている(1)。防犯カメラの設置目的には、警察による捜査の支援や市民の犯罪不安の軽減もあるが、第一に期待されるのは「防犯カメラ」の呼称が表す通り、「犯罪の抑止である」と示唆し、実際に、防犯カメラへの市民の意識を問うアンケートでは、警察の検挙率向上や市民の不安軽減を抑えて、犯罪抑止効果への期待が最も高いことが示された (2)。
では、防犯カメラによる犯罪の抑止効果についてだが、 樋野公宏先生(3)や 島田貴仁先生(4)が明らかにしていることから、
「防犯カメラは犯罪抑止効果がある」
と結論付けて全く問題ないのです。上記、結果で助かりました。
もし、防犯カメラが抑止効果ないとなっていたら、早急に転職活動する羽目になってましたね。なお、この論文はオープンになっているので、興味がある変人は是非見てみて下さい。では、この論文が何故興味深いのかというと、犯罪が多い繁華街での実証研究となっていることである。今まで犯罪が多い繁華街での実証研究は、警察庁が行った川崎駅周辺地区での研究例 にとどまっているとし、蓄積が少ないと警鐘を鳴らした。諸外国では、繁華街を含む様々な場所において防犯カメラの効果検証を行った研究が蓄積されているとし、
防犯カメラ設置事例の増加を踏まえると、わが国でもこの分野の研究蓄積が強く望まれるところである。と供述したうえで、福岡県の繁華街である「博多・中洲地区」と「天神周辺地区」を対象に行われた防犯カメラの大規模設置事例を対象に、設置前後での犯罪情勢がどうなったのか供述している。

その繁華街での結果については、後編で。
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(1)村中大輝・雨宮護・大山智也(2016)「地方自治体による公共空間への防犯カメラ大規模設置事業 の取り組み実態と評価」、都市計画論文集、51(3)、357-364.
(2)樋野公宏・島田貴仁・樋野綾美(2008)「公共空間に設置される防犯カメラへの賛成態度:設置場 所・設置主体の観点から」、都市計画報告集、7、45-48.
(3)樋野公宏(2008)「駐車場に設置する防犯カメラ等の効果及び利用者等の態度:愛知県内での実験から」、都市計画論文集、43(3)、763-768.
(4)島田貴仁(2013)「街頭防犯カメラがひったくりの発生に与える影響」、地理情報システム学会講演 論文集、22、CD-ROM.
(5)警察庁(2011)「警察が設置する街頭防犯カメラシステムに関する研究会 最終とりまとめ(案)」