マンションでは、不審な立ち入りや郵便物の盗難、共用スペースでのトラブルなどが起きやすくなっており、入居者が安心して暮らせる環境にするたにも防犯カメラが設置されています。
一方で、管理人の人手不足や高齢化、限られた管理費といった課題から、従来の管理体制を改善することが推奨されています。
今回は、マンションにAIカメラのついて実際の運用事例などをわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧いただき防犯カメラの買い替えの参考にしてください。
目次
マンション管理に潜む防犯と監視の悩み
マンション管理は「防犯対策の不十分さ」や「監視業務」など、管理者にとっていつ何がおこるかわからないことに備えておくためにも防犯カメラの設置は必須となっています。
映像記録としての従来型防犯カメラ
防犯カメラが設置されているマンションは多いですが、その多くが防犯カメラの存在による抑止力と映像の録画のみで、その場で起こった異常を即座に発見できるわけではありません。
そのため、問題発生後に映像をチェックするという「後追い型」の運用が一般的です。
しかも、録画データを一つひとつ確認するには時間も労力もかかり、人の目によるチェックでは見落としも起きやすく、トラブルを未然に防ぐことは困難です。
巡回・目視に依存した管理の限界
マンションの清潔さや安全を守るには、共用部や出入口、ゴミ捨て場などの状況を定期的に確認することも大切です。
しかも、管理人が常駐していない場合や管理人の高齢化や人材不足により、巡回管理にも限界が生じてしまっています。
また、中小規模の物件では、常時監視体制を整えることが難しく、万が一問題が発生してしまっても即応が難しいという課題があります。
入居者が重視する“安心できる住環境”
入居希望者の多くは、物件選びにおいて「防犯性」を重要視する傾向があります。
特にファミリー層や女性の一人暮らしでは、治安などの安全面や同じマンションの住居人を気にするため防犯カメラの設置は必須です。
最近では、「AIカメラの有無」を確認してから内見に来るケースも見られ、AIによる最新の防犯設備は物件の魅力を左右する重要な要素となっているようです。
AIカメラ導入の注意点とコスト感
AIカメラは多くのメリットがある一方で、導入にあたってはいくつかのポイントを理解しておく必要があります。
初期費用と維持費の目安
AIカメラの導入には以下のような費用が発生します。
- カメラ本体(1台数万円~数十分に投資対効果が見込めるといえます。
AIカメラ選定のポイント
導入前に、以下のような点を比較・検討しましょう。
- 解析精度(人・車・動物の識別精度など)
- 夜間対応(赤外線や暗所対応)
- クラウド録画機能の有無
- スマートフォン連携の使いやすさ
- 顔認識などの追加機能
また、設置場所の環境に合わせて適切なモデルを選ぶことも重要です。
プライバシーへの配慮
AIカメラを設置する際には、住民のプライバシーにも十分な配慮が必要です。
- 撮影範囲が居住者の私生活に関わらないよう設置位置を調整
- 撮影エリアや目的を掲示板などで周知
- 管理組合での合意形成が必要な場合もある
これらの配慮を行うことで、安心・納得のうえでの運用が可能になります。
AI防犯カメラの導入を検討する流れ
AIカメラ導入を検討する際は、以下のステップで進めるのが効果的です。
AI防犯カメラの導入ステップ①:防犯上の課題を洗い出す
まずは、マンションにおける課題やトラブルの傾向を整理して「どんな問題を解決したいのか」を明確にすることです。
例えば、「ゴミ置き場の不法投棄が多い」「駐輪場での盗難が目立つ」「エントランスからの不審者侵入が心配」など、現場をよく観察したり、過去に発生したトラブルや住民から寄せられたクレームなどをしっかりと整理してリストアップしましょう。
具体的な問題や課題を把握することで、AIカメラに求める機能(不法投棄検知、人物侵入検知、顔認識など)を選定しやすくなり、予算や導入の計画をしっかり立てることができます。
AI防犯カメラの導入ステップ②:設置場所と必要な機能を検討する
防犯上の課題を洗い出したら、次は「どこに」「どんな機能を持つカメラを」設置するかを具体的に決めていきます。
すべての場所にカメラを設置するのは予算などの兼ねあいもあるため、まずは不審者侵入やトラブル発生リスクの高いエリアを優先にしましょう。
一般的に、エントランスやエレベーターホール、ゴミ置き場、駐車場、駐輪場などがあげられます。
そして、設置場所の候補が決まったら、必要なカメラの性能や機能を選定します。
- ゴミの不法投棄対策の場合「動体検知+録画機能」
- エントランスのセキュリティ強化なら「顔認証機能」
など、目的に合ったAI機能を持つカメラを選ぶことが、効果的かつコストを抑えた導入につながります。
また、屋内と屋外では、天候や環境などが変わるため、防水・防塵性能を選ぶなど、カメラ本体の性能や耐久性などを検討する必要があります。
もちろん、AIカメラの機能や性能について選び方や選定方法がわからない場合は、弊社のお問い合わせよりお気軽にご相談ください。
AI防犯カメラの導入ステップ③:専門業者に相談・見積もりを依頼
設置場所とカメラの性能・機能が決まったら、いよいよ専門業者への相談・見積もり依頼に進みます。
また、防犯カメラやAIカメラについて詳しくわからない方も少なくないので、カメラの導入もしくは買い替えなどを検討した時点から専門業者に相談・依頼しても問題ありません。
むしろ、抱えている悩みや問題について改めて明確にできる場合もありますので、防犯カメラやAIカメラに詳しい専門の会社へお問い合わせしましょう。
特に、AI防犯カメラは高性能な分、機種選定や設置工事、設定作業に専門知識が求められるため、自己判断で購入・設置を進めるのはリスクが高いため、ヒアリングや現地調査を依頼することがおすすめです。
現地調査は建物の構造や電源・通信環境が確認できるため、各マンションに合った最適なカメラ配置プランを提案してくれるます。
また、初期導入費用だけでなく、月々の運用コスト、メンテナンス対応、トラブル時のサポート体制なども事前に確認しておくことが大切です。
AI防犯カメラの導入ステップ④:管理組合や入居者への説明・合意形成
AI防犯カメラは防犯効果が高い一方で、住民のプライバシーにも関わるため、導入する前に必ず管理組合や入居者への説明と合意形成を行う必要があります。
住人への説明会では、カメラの設置目的(防犯対策や不法投棄防止など)を明確にし、監視範囲、録画保存期間、映像の取扱方針について具体的に説明します。
事前に不安や疑問に応える機会を設けるアンケート調査を実施することで、反発やトラブルを未然に防ぐことにも繋がります。
そして、総会の議案提出や決議を経て正式に承認を得るという流れとなります。
また、導入後の周知も含め、透明性の高い運用方針を住民と共有し納得してもらうことが、長期的に安心してカメラを活用するための基盤となってきます。
AI防犯カメラの導入ステップ⑤:導入・運用スタート
管理組合や住民の合意を得たら、いよいよAI防犯カメラの設置工事へと進みます。
まず重要なことは、事前に決定した「設置場所」と「カメラの向き」が、現地の状況に本当に合っているかを最終確認することです。
設置時には、死角を作らないカメラ配置だけでなく、夜間の暗所への対応(赤外線機能の活用)も忘れずに行いましょう。
また、AIによる人物検知や動体検知の設定も非常に重要で、感度の調整を誤ると誤検知が頻発したり、逆に異常を見逃したりするリスクが生じますので、細かいポイントを設置業者と確認しながら行いましょう。
導入後は、すぐに本格運用するのではなく、1〜2週間の試運転期間を設けて実際の映像データをチェックしながら様々な状況を把握しながら微調整を重ねることで、長期的な運用に備えてしっかりと万全な調整をすることができるようになります。
まとめ
マンションの防犯や管理業務において、AIカメラは防犯対策としても業務効率としても適している“実用的なツール”であるため、従来の防犯カメラから買い替えるところも増えています。
AIカメラを導入するにあたっては初期費用や設置費用、メンテナンスなどの定期的にかかる費用があるため、計画的に進めていくことが大切です。
また、マンションは資産でもあるため、資産を守り資産性を高めるためにも、何十年前の従来の防犯カメラではなく、最新AI技術が搭載された防犯カメラの設置をおすすめします。
もし、防犯カメラの選び方やAI搭載防犯カメラについて不安に感じている方、詳しい情報が知りたいという方は、お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。
弊社専門スタッフがお悩みやお困りごとをヒアリングさせていただき、お客様のニーズに合った最適なご提案をさせていただきます。
NSKと一緒に、セキュリティレベルの高い防犯対策や効率的な運用のシステム構築をしていきましょう。
株式会社NSKは監視カメラ・防犯カメラ・セキュリティ機器のメーカーです。
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