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AIカメラの顔認証システムの問題点や欠点・どんなリスクがある?

2024.06.21

AIカメラの顔認証システムの問題点や欠点とリスクのイメージ画像

AIカメラの顔認証システムは、AIの高精度な技術により便利さやセキュリティ面で多くのメリットを持っていますが、まだまだ問題点や欠点、潜在的なリスクも存在します。

今回は、AIカメラの顔認証システムが抱える一般的な課題や欠点などに焦点を当て、その影響や対策について解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

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AIカメラの顔認証システムの技術的な問題点とリスク

AI技術のイメージ画像

AIカメラには最新技術のAI(人工知能)が搭載しており、ディープラーニングにより精度を高めるシステムですが、まだまだ進化していく最中であるが故に問題点や欠点、リスクなどが存在してきます。

 

AIカメラの誤認識・非認識の問題

AI顔認証システムは、顔の特徴点を抽出し、データベースに登録された顔情報と照合することで個人を特定します。

しかし、様々な要因によって誤認識や非認識が発生する可能性があります。

・環境要因照:明の明るさや角度、影の有無などによって、顔の特徴点が正確に抽出できない場合があります。特に屋外や照明が不安定な場所では、誤認識率が高くなる傾向があります。

 

・個人差:顔の形状や表情、髪型、化粧などによって、顔認証の精度が影響を受けてしまうこともあります。また、双子や顔立ちが似ている人同士の場合、誤認識が発生しやすくなります。

 

・マスク着用:マスクを着用していると、顔の下半分が隠れてしまい、顔認証が困難になります。特に、目元だけの情報では個人を特定することが難しいため、誤認識率が高くなります。

 

・経年変化:加齢による顔の変化や、怪我や病気による顔の変化によって、登録時の顔情報と照合できなくなる場合があります。

 

【AIカメラの誤認識・非認識問題の対策】

高精度なアルゴリズムの採用:ディープラーニングなどの最新技術を活用した高精度な顔認証アルゴリズムを採用することで、誤認識率を低減できます。

 

登録写真を増やす:AIカメラはディープラーニングにより学習する機能があるため、一人に登録する写真を5〜10枚に増やすことで、より高精度になります。

 

適切な環境整備:カメラの設置場所や照明環境を最適化し、顔認証に適した環境を整備することが重要です。

 

マスク着用時の対応:マスク着用時でも顔認証可能なシステムの導入や、マスクを外した状態での認証を促すなどの対策が必要です。

 

定期的な顔情報の更新:定期的に顔情報を更新することで、年数による変化やによる誤認識を防ぐことができます。

 

システムの脆弱性とセキュリティリスク

AI顔認証システムは、ネットワークに接続されているため、サイバー攻撃の標的となる可能性があります。

・なりすまし:写真や動画、3Dマスクなどを使って、他人の顔を偽装し、不正に認証を通過するリスクがあります。

 

・ハッキング:システムに侵入し、顔情報を盗み出したり、システムを改ざんしたりするリスクも考えられます。また、社員管理ツールと連携している場合は個人情報も抜き取られる可能性が考えられます。

 

・データ漏洩:顔情報が外部に漏洩した場合、個人情報が悪用される可能性が考えられます。

【システムの脆弱性とセキュリティリスクの対策】

・多要素認証の導入:顔認証だけでなく、パスワードや指紋認証など、複数の認証方法を組み合わせることで、セキュリティレベルを向上させることができます。

 

・セキュリティ対策の徹底:システムの脆弱性を解消するためのアップデートや、不正アクセス対策を徹底する必要があります。

 

・厳格なデータ管理:顔情報を暗号化して保管し、アクセス権限を制限するなど、厳格なデータ管理体制を構築する必要があります。

 

システムの安定性と運用コスト

AI顔認証システムは、常に安定して稼働することが求められます。

しかし、システムの不具合や障害によって、誤作動やシステムダウンが発生する可能性があります。

・誤作動:システムの誤作動によって、誤った認証結果が出力されることがあります。例えば、別人を本人と誤認識したり、本人を拒否したりする可能性があります。

 

・システムダウン:システムが停止した場合、顔認証による入退室管理や本人確認ができなくなり、業務に支障をきたす可能性があります。

 

・メンテナンス費用:システムのアップデートやメンテナンスには費用がかかります。特に、大規模なシステムの場合、運用コストが高額になることがあります。

 

【システムの安定性と運用コストの対策】

・信頼性の高いシステムの選定:障害発生時の対応やサポート体制が充実している、信頼性の高いシステムを選ぶことが重要です。

 

・冗長化構成の導入:システムの主要部分を二重化することで、一部に障害が発生してもシステム全体が停止することを防ぎます。

 

・定期的なメンテナンス:定期的なシステムのアップデートやメンテナンスを行い、常に最新の状態で運用することが重要です。

 

AI顔認証システムの導入・運用における問題点

監視カメラのデジタルトランスフォーメーションのイメージ画像

導入コストと運用コスト

AI顔認証システムの導入には、初期費用だけでなく、システムの運用・保守にも費用がかかります。

・初期費用:カメラ、サーバー、ソフトウェアなどのハードウェア・ソフトウェア費用、設置工事費用、システム設定費用などがかかります。

 

・システム更新費用:システムのアップデートやバージョンアップに費用がかかる場合もあります。

 

・人材育成費用:システムの運用・保守には専門知識が必要なため、担当者の育成費用も考慮する必要があります。

 

【中小企業の場合】

・初期費用:AI顔認証システムの導入には、カメラ、サーバー、ソフトウェアなどのハードウェア・ソフトウェア費用、設置工事費用、システム設定費用などがかかるため、中小企業にとっては、これらの初期費用が大きな負担となる場合があります。

 

・人材育成費用:AI顔認証システムの運用・保守には専門知識が必要なため、担当者の育成に費用がかかるケースも考えられます。そもそも、人材が不足している場合もあるため、外部に委託する場合は、その費用も考慮する必要があります。

 

【中小企業の対策】

・段階的な導入:最初は小規模なシステムを導入し、効果を確認しながら徐々に規模を拡大していくことも有効です

 

・助成金や補助金の活用:国や地方自治体では、中小企業のIT導入を支援する助成金や補助金制度があるため、これらの制度を活用して導入コストを抑えましょう。

 

【大企業の場合】

・多拠点への導入:大企業は複数のオフィスや工場、事業所を持つことが多く、全拠点にAI顔認証システムを導入する場合、カメラやサーバーなどのハードウェア費用、設置工事費用、システム設定費用などが膨大になるでしょう。

 

・システム連携:既存のセキュリティシステムや人事システムとの連携が必要な場合、大掛かりなシステム開発費用や連携費用が発生することがあります。また、各システムとの互換性を確保するための調整やテストにも時間と費用がかかる場合も考えられます。

 

【大企業の対策】

・段階的な導入:最初は一部の拠点や部署に限定して導入し、効果を確認しながら徐々に導入範囲を拡大していくことで、初期費用を抑えることができます。

 

・クラウド型サービスの利用:クラウド型サービスを利用することで、初期費用を抑え、システムの運用・保守を外部に委託することができます。また、クラウドサービスは、セキュリティ対策や個人情報保護に関する機能が充実している場合が多く、安心して利用できます。

 

・システム連携の効率化:既存のシステムとの連携を効率的に行うことで、システム開発費用や連携費用を抑えることができます。API連携やシステムインテグレーターの活用などを検討しましょう。

 

AIカメラの顔認証システム導入時の環境整備

 

AI顔認証システムの導入効果を最大限に引き出し誤認識率を低減させるためには、導入前の環境整備が非常に重要となります。

 

カメラ設置場所

適切な高さ・角度:顔認証の精度を確保するため、カメラは適切な高さ(1.5m〜1.7m程度)と角度に設置する必要があります。顔全体がカメラに収まるように、カメラの角度を調整しましょう。

 

・逆光・影の回避:逆光や顔に影ができる場所を避け、顔全体に均一な光が当たる場所を選びましょう

 

・通行量の考慮:出入り口や通路など、通行量が多い場所では、スムーズな通行を妨げないよう、カメラの設置位置や台数を調整する必要があります。

 

照明環境

・均一な照明:顔全体に均一な光が当たるように、照明を調整することが重要です。明るすぎる場所や暗すぎる場所は避け、適切な明るさを確保しましょう。

 

・色温度の調整:暖色系よりも寒色系の照明の方が、顔認証の精度が高くなる傾向があります。可能であれば、寒色系の照明を使用することをおすすめします。

 

・影の除去:顔に影ができる場合は、照明の位置や角度を調整するか、複数の照明を使用することで影を減らすようにしましょう。

 

ネットワーク環境

・安定した通信:顔認証システムは、リアルタイムで顔情報を処理するため、安定したネットワーク環境が不可欠です。有線LAN接続が望ましいですが、Wi-Fi接続の場合も、安定した通信速度を確保できる環境を整えましょう。

 

・セキュリティ対策:顔情報は個人情報であるため、ネットワークへの不正アクセスを防ぐためのセキュリティ対策を徹底する必要があります。ファイアウォールやVPNなどのセキュリティ対策を導入し、定期的なセキュリティチェックを行いましょう。

 

・サーバーの性能:大量の顔情報を処理する場合や、複数のカメラと連携する場合は、高性能なサーバーが必要になります。サーバーの処理能力やストレージ容量などを考慮し、適切なサーバーを選びましょう。

 

その他

・カメラの種類:設置場所や用途に合わせて、適切なカメラを選びましょう。また、屋外に設置する場合は、防水・防塵機能を備えたカメラがおすすめです。

 

・システムとの連携:入退室管理システムや勤怠管理システムなど、既存のシステムとの連携を検討しましょう。システム連携によって、より効率的な運用が可能になります。

 

まとめ

 

AIカメラの顔認証システムは、セキュリティ強化や業務効率化など多くのメリットをもたらす一方で、AI技術の進歩が誤認識による誤った判断が起こるリスクもがあります。

特に、中小企業では費用負担が大きく、大企業では従業員数が多いことによる運用上の問題が発生しやすいため、導入前にこれらの課題を十分に検討し、適切な対策を講じることが重要です。

弊社では、AIカメラの顔認証システムを一緒に開発してくださる企業様を募集しておりますので、監視カメラ・防犯カメラの製品などについてはお問い合わせよりお気軽にご相談ください。

 

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