夜間の住宅街や駐車場などの屋外空間は昼間とは一転して静まり返り、空き巣や車上荒らし、敷地内への不審な侵入など、夜間による犯罪リスクが高まる時間帯となります。
特に、侵入や盗難を防ぐためには、さまざまな環境に適した防犯カメラの選定が重要です。
今回は、夜間監視に強いカメラの選び方と導入時の注意点をわかりやすく解説しますので、最後までしっかりとご覧になり導入の参考にしてください。
目次
夜間屋外設置に向いた防犯カメラの特徴
夜間の屋外環境は、防犯カメラにとって過酷な条件がそろっています。
防犯カメラを屋外に設置する場合、天候や環境の影響をかなり受けやすく、それに耐えうる性能が必須となるため、特に確認すべきポイントについて解説します。
防水・防塵性能の確認
夜間の屋外に防犯カメラを設置する場合、まず確認すべきは防水・防塵性能(IP等級)です。
屋外環境では風や雨、砂ぼこりにさらされるため、最低でもIP65以上の耐候性が求められ、IP66の機種であれば強い雨や風の中でも故障リスクが低く長期運用でも安心です。
もし、これらを確認せずに選んでしまうと、わずかな水濡れやホコリの侵入でカメラが故障してしまい停止する可能性があります。
特に、屋根のない場所や塀の上、ポールなどに設置する場合は、全天候型のカメラを選ぶことがトラブル回避の第一歩となります。
温度変化への対応力
日本の四季は気温差が大きく、真夏の高温や冬場の氷点下でも動作するカメラが望ましいです。
動作温度範囲が−20℃〜+50℃と広く設定されているモデルであれば、北国の寒冷地や直射日光が当たる場所でも安定した性能を維持できます。
長期にわたって設置することを想定し、過酷な環境でも耐えられるかを確認しましょう。
設置場所に合った電源方式を選ぼう
防犯カメラの電源方式には、「AC電源(有線タイプ)」「バッテリー式」「ソーラー併用型」の3種類があります。
屋外で常設する場合、コンセントや電源が確保できる場所ならAC電源タイプが安定性・コスパともに優秀です。
一方で、外部電源が確保できない場所では、バッテリー式やソーラーパネル搭載型が手軽かつ設置場所を選ばないためおすすめです。
ただし、バッテリー式は定期的な充電や交換管理が必要となるため、設置環境・監視時間・メンテナンス体制を考慮し、最適な電源方式を選ぶことが大切です。
設置しやすさと角度調整の自由度
屋外に防犯カメラを設置する際は、設置しやすさとカメラの角度調整の自由度も非常に重要なポイントです。
特に屋外の場合は、屋根の下、壁面、ポールなど、設置場所の環境によって取付方法を柔軟に対応できる可動式のマウントやブラケット付きの製品が便利です。
また、パンチルト機能があるカメラモデルでは、スマホから角度を遠隔操作できるものもあり、死角を減らす上で非常に有効となってきます。
特に夜間は見える範囲が限られるため、設置後に簡単に向きを微調整できる構造を選ぶことで、トラブル発生時にも素早く対応できます。
暗所で活きる赤外線、ナイトビジョン性能
夜間や照明のない場所では、赤外線(IR)機能やナイトビジョン性能の有無により防犯カメラとしての役割が格段に違ってきます。
「赤外線カメラ」は、暗闇でも人や物の輪郭を白黒で映し出すことができ、無照明環境でも映像記録が可能です。
そのため、夜間でも鮮明な映像が撮れるように赤外線照射距離(例:10m〜30m)も、選定時の重要なチェックポイントとなっています。
また、最近ではカラー暗視に対応した「スターナイトビジョン」搭載モデルも登場しており、夜や低照度下でも昼間のように色つきのフルカラーで撮影できる高性能機種も増えています。
夜間録画の自動化と通知機能で見逃せない
夜間の防犯対策では、夜中に自動で監視モードに切り替わる仕組みや異常時の通知機能が非常に効果的です。
たとえば、AIとセンサーを搭載したモデルなら、人の動きや不審な侵入を検知した際に、スマートフォンへ即時通知され、リアルタイムの状況を把握しつつ、適切な対処・対策を講じることに繋がります。
また、通知は時間帯や感度を細かく設定できるものを選ぶと、誤検知のストレスも軽減できます。
夜間こそ「気づける仕組み」が重要であり、自動化+通知機能の組み合わせが“気づかない防犯”を防ぎます。
防犯カメラ設置時に意識したい重要ポイント
防犯カメラの機能や性能が優れていても、設置方法を誤れば十分な効果が得られません。
ここでは、導入時に見落とされがちな注意点を3つご紹介します。
周囲への配慮とカメラの視野
防犯の目的であっても、他人の家や私道、公道などを映し込むような設置はトラブルの原因になりかねません。視野角度の調整やマスキング機能を活用し、プライバシーに配慮した設置を心がけましょう。
また、トラブル防止のためにも「録画中」「防犯カメラ設置済み」などのステッカーを設置することで、周囲への周知と犯罪抑止の両方を実現させることができます。
マンションや店舗などでは利用目的の明示と住民・利用者への説明も必須となりますので、しっかり注意しておきましょう。
安定した電源と通信環境の確保
屋外での使用では、電源の工事をしていない限り電源の確保が難しいケースも少なくありません。
こうした環境下にて応するため、ソーラーパネルやバッテリー駆動の機種を選ぶと柔軟性が高まります。
また、映像の送信や操作にインターネット環境が必要なモデルでは、Wi-Fiの通信状況が安定していることが不可欠となっています。
定期的な点検とメンテナンス
防犯カメラは設置して終わりではなく、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。
たとえば、屋外設置の防犯カメラの場合は、カメラを長期間使用すればレンズの曇りやゴミの付着、設置角度のズレなどが生じる可能性があります。
月に一度は映像が正しく記録されているか確認し、清掃や設定の見直しは頻繁に行い日常的に清潔にしておくことが大切です。
また、録画データの保存状況やアプリとの連携状態も定期的に確認しておくことで、いざという時に記録が残っていないという事態を避けることもできます。
まとめ
夜間の屋外は、暗さゆえに犯罪のリスクが高まる時間帯で、目視による確認が難しい環境下では、映像による記録と即時通知が安心を支える大きな力になってきます。
今まで防犯カメラを設置せず、無防備だった空間に防犯カメラを設置するだけで夜間でも安心して就寝できるようになります。
また、防犯カメラは高価なモデルでなくても、目的に合った機能を持つ製品を選び、正しく設置することで十分な効果を得られるため、“暮らしの安心を見守るパートナー”となってきます。
もし、防犯カメラの選び方やAI搭載防犯カメラについて不安に感じている方、詳しい情報が知りたいという方は、お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。
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