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駐車場の防犯カメラを屋外に設置する方法と注意点を解説!

防犯カメラのイメージ画像1

屋外の月極駐車場やコインパーキング、立体駐車場などに防犯カメラを設置することは、車上荒らしや盗難被害を防ぐだけでなく、事故や当て逃げなどのトラブルを迅速に対処できる重要なツールとなります。

しかし、防犯カメラの導入を検討しているが、「設置方法がわからない」「どこに設置すればいいのか」「注意点はあるのか」など、疑問や不安を感じている方も少なくありません。

今回は、駐車場に防犯カメラを設置する方法や注意点、設置場所の選び方などを詳しく解説します。

DIYでの設置方法や、設置後の注意点まで詳しく紹介していきますので、ぜひ最後まで読んで、安心安全に防犯カメラを導入するための参考にしてください。

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駐車場を狙う犯罪の実態と防犯対策の重要性

犯罪を監視カメラで撮影したイメージ画像

駐車場による車両盗難や車上荒らしなどは年々減少傾向にはあるようですが、警察庁の生活安全企画課によると、令和5年の自動車盗難の認知件数は5,762件になるようです。

警察庁刑事局の発表によると、2022年の1年間で3万6,590件が報告されていますが、警察が認知していない件数を含めると年間40万件以上発生している可能性があるといわれています。

また、統計データによると車両盗難や車上荒らしの7割が屋外の駐車場で発生しており、窃盗犯が屋外の駐車場を集中して狙っていることが明らかになっています。

そして、特に狙われやすいといわれている屋外の駐車場がこちらです。

・フェンスやゲートがなく侵入することが簡単

・照明やセンサーライトなどが設置されておらず夜は常に暗い

・見通しが悪く周りから気づかれにくい

・管理人もしくは巡視者がいない

・防犯カメラの設置されていない

・車が長期間放置している

駐車場は、人通りの少ない時間帯や死角が多い場所があるため、車上荒らしや盗難などの犯罪に狙われやすい場所となります。

特に、夜間や早朝は人目が少なく、犯罪者が安心して犯行に及ぶ可能性が高まります。

そのため、これらの環境に当てはまってしまうと非常に危険なので、早急に改善する必要があります。

なかでも、防犯カメラを設置することで、犯罪者への抑止力になるため、犯罪を未然に防ぐ効果に期待でき、万が一被害に遭った場合でも、録画された映像から犯人特定や警察への証拠提出に役立ちます。

駐車場の管理者が防犯対策を怠ってしまうと、利用者の安全が確保できないだけでなく、駐車場の評判を落とし、利用者離れを引き起こす可能性があります。

また、管理者の責任問題に発展してしまうケースも考えられるため、それらを防ぐためにも防犯カメラの導入がおすすめです。

 

屋外防犯カメラの種類と特徴

防犯カメラのイメージ画像2

屋外に設置する防犯カメラには、主にドーム型、バレット型、PTZカメラなどの種類があります。

 

防犯カメラの種類①:ドーム型カメラ

ドーム型カメラは、その名の通りドーム状の形状が特徴で、駐車場だけでなく店舗やオフィスなど、さまざまな場所に設置されています。

 

【ドーム型カメラの特徴】

 

・威圧感を与えにくい:丸みを帯びたデザインは、他のカメラと比べて威圧感が少なく、設置場所の景観を損ないにくいというメリットがあります。

 

・広範囲を監視できる:半球状の形状により、広範囲を一度に監視できます。駐車場全体を見渡したい場合や、死角を減らしたい場合に有効です。

 

・いたずらされにくい:カメラ部分がドーム内に格納されているため、レンズを直接触られるリスクが低く、いたずらや破壊を防ぎやすい構造です。

 

・設置場所を選ばない:天井や壁面など、さまざまな場所に設置できます。駐車場の形状や環境に合わせて、最適な場所を選べます。

 

防犯カメラの種類②:バレット型カメラ

 

バレット型カメラは、その名の通り弾丸のような細長い筒状の形が特徴です。

駐車場や道路沿いなど、屋根などがない屋外での使用に適しています。

 

【バレット型カメラの特徴】

 

・威嚇効果が高い:その独特な形状から、防犯カメラだと一目で認識できるため、犯罪抑止効果が期待できます。駐車場に設置することで、不審者の侵入を防ぐ効果が期待できます。

 

・遠距離監視に強い:レンズが大きく、ズーム機能を搭載したモデルも多いので、遠くの場所まで鮮明に捉えることができます。広い駐車場でも、隅々まで監視できます。

 

・設置場所が目立つ:その形状から、設置場所が目立ちやすいです。あえて目立つ場所に設置することで、防犯意識の高さをアピールできます。

 

・耐候性に優れている:屋外での使用を想定して設計されているため、雨や風、直射日光などにも強く、耐久性に優れています。

 

防犯カメラの種類③:PTZカメラ

PTZカメラは、「パン(Pan:水平方向の首振り)」「チルト(Tilt:垂直方向の首振り)」「ズーム(Zoom:拡大・縮小)」の頭文字を取ったもので、これらの機能を備えたカメラです。

遠隔操作でカメラの向きやズームを調整できるため、広範囲を効率的に監視できます。

 

【PTZカメラの特徴】

 

・広範囲をカバーできる:パン・チルト・ズーム機能により、1台のカメラで広範囲をカバーできます。死角を減らし、効率的な監視体制を構築できます。

 

・遠隔操作が可能:カメラの向きやズームを遠隔操作できます。監視室から状況に応じてカメラを操作し、不審な動きがあればすぐにズームして確認できます。

 

・自動追尾機能:一部のPTZカメラには、動体を自動で追尾する機能が搭載されています。不審な人物や車両を追跡し、証拠となる映像を記録できます。

 

・プリセット機能:あらかじめ設定した複数のポイントを順番に巡回監視する機能です。効率的な監視ルートを設定できます。

 

駐車場に最適なカメラを選ぶには、駐車場の広さ、形状、設置場所の環境などを考慮する必要があります。

例えば、広範囲を監視したい場合はドーム型カメラ、特定な場所を監視したい場合はバレット型カメラ、広範囲でありながら重点的に監視したい場合はPTZカメラが適しています。

 

屋外防犯カメラに必要な性能や機能

Q&Aに答える女性のイメージ画像

屋外防犯カメラに必須の機能 屋外に設置する防犯カメラには、過酷な環境に耐え、鮮明な映像を記録するために、いくつかの重要な機能が必要です。

 

防水・防塵機能

屋外では、雨や風、砂埃などにさらされるため、カメラ本体がこれらの影響を受けないよう、防水・防塵機能は必須です。

IP65以上の防水・防塵等級を持つ製品を選ぶようにしましょう。

IP66: あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(防塵6級)/ あらゆる方向からのノズルによる噴流水によっても有害な影響がない(防水6級)

IP67: 一定の水圧で一定時間(30分間)水中に浸漬しても有害な影響がない(防水7級)

 

耐候性

防犯カメラの耐候性とは、雨、風、雪、直射日光、温度変化など、屋外における様々な気象条件に耐えうる性能を指します。

屋外に設置する防犯カメラにとって、耐候性は非常に重要な要素です。

【耐候性が低いとどうなる?】

耐候性が低い防犯カメラは、以下のような問題が発生する可能性があります。

・映像の劣化:雨や雪によってレンズが曇ったり、水滴が付着したりすると、映像がぼやけて鮮明さを失います。

・故障や寿命の短縮:カメラ本体や内部部品が湿気や温度変化にさらされると、故障の原因となったり、寿命が短くなったりします。

・結露の発生:カメラ内部に結露が発生すると、映像が曇ったり、電子部品がショートしたりする可能性があります。

 

夜間撮影機能

駐車場は夜間や早朝など、暗い時間帯に犯罪が発生しやすいため、夜間でも鮮明な映像を撮影できる機能が必要です。

・赤外線照射機能:赤外線を照射して暗闇を照らし、白黒映像で撮影する機能です。

・スターライト機能:starlightセンサーを搭載し、低照度環境下でもカラー映像で撮影できる機能です。

・WDR機能:明暗差が大きい場所でも、白飛びや黒つぶれを抑えて鮮明な映像を撮影する機能です。

 

広角レンズ

駐車場全体を監視するためには、広い範囲を撮影できる広角レンズが有効です。

 

【駐車場に最適な広角レンズ】

駐車場に設置する防犯カメラには、以下の広角レンズがおすすめです。

・水平画角100度以上:駐車場全体をカバーするには、水平画角100度以上の広角レンズが適しています。

・F値2.0以下:夜間でも明るく撮影するためには、F値2.0以下の明るいレンズを選びましょう。

・歪み補正機能付き:歪みを補正する機能があれば、より自然な映像を記録できます。

広角レンズは、駐車場の防犯カメラにとって非常に重要な要素となるため、駐車場の規模や環境に合わせて、最適な広角レンズを選びましょう。

 

動体検知機能

動きを検知して自動的に録画を開始する機能です。不審者の侵入などをいち早く察知し、証拠を残すことができます。

 

【駐車場における動体検知機能の活用】

駐車場では、動体検知機能を活用方法について紹介していきます。

・不審者の侵入検知:駐車場に侵入した不審者を検知し、アラームで通知することで、犯罪を未然に防ぐことができます。

 

・車両の動き検知:車両の入出庫や移動を検知し、録画することで、事故やトラブル発生時の証拠を確保できます。

 

・いたずら検知:車両へのいたずらや盗難を検知し、アラームで通知することで、被害を最小限に抑えることができます。

 

ネットワーク機能

ネットワークに接続することで、スマートフォンやパソコンからカメラの映像を遠隔で確認したり、録画データをダウンロードしたりできます。

 

【ネットワーク接続の種類】

・有線LAN接続:LANケーブルでカメラとルーターを接続する方式です。 安定した通信が可能ですが、配線工事が必要になります。

 

・無線LAN接続(Wi-Fi):無線LAN(Wi-Fi)でカメラとルーターを接続する方式です。 配線工事が不要で、設置場所の自由度が高いですが、電波干渉や通信速度の低下に注意が必要です。

 

・PoE(Power over Ethernet):LANケーブルでカメラに電源供給とデータ通信を同時に行う方式です。 別途電源ケーブルが必要ないため、配線がスッキリします。

 

SIMカード:SIMカードを挿入することで、モバイル通信を利用するため、Wi-Fi環境がない場合でも単体で通信を行うことが可能です。

 

【ネットワークカメラを選ぶ際のポイント】

・通信方式:有線LAN、無線LAN、PoE、SIMカードなど、駐車場の環境や設置場所、予算に合わせて適切な通信方式を選びましょう。

・セキュリティ:ネットワークカメラは、サイバー攻撃の標的になる可能性があります。セキュリティ対策がしっかりしている製品を選びましょう。

・クラウドサービス:クラウド録画サービスを利用する場合は、料金や機能などを比較検討しましょう。

ネットワーク機能は、防犯カメラの利便性とセキュリティを向上させる上で非常に重要なポイントなので、ニーズに合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。

 

その他の機能

・耐衝撃性:破壊行為や落下などからカメラを守るために、耐衝撃性も考慮しましょう。

・雷サージ対策:雷による電圧サージからカメラを保護するための対策も重要です。

 

これらの機能を備えた防犯カメラを選ぶことで、駐車場のセキュリティを大幅に向上させることができます。

 

屋外防犯カメラ設置場所の選定

防犯カメラの専門家イメージ画像1

防犯カメラの設置場所を適切に選ぶことで、死角をなくし、効果的な監視体制を構築できます。

駐車場の種類によって、最適な設置場所が異なってきます。

 

平面駐車場の場合

 駐車場全体を見渡せる高い位置に設置することが望ましいため、ポールや壁面を利用して設置しましょう。

駐車場が広い場合は、死角を減らすために、複数のカメラを設置することがとても有効となります。

例)駐車場の出入り口、精算機周辺、死角になりやすい場所(柱や壁の陰など)、車両の往来が多い場所

 

立体駐車場

天井や柱などの高い位置に設置しましょう。

ただし、照明の角度によって光の影響により映像が不鮮明になってしまうため、干渉を避けるように注意が必要です。

例)各階のエレベーターホール、階段付近、車両の出入り口、駐車スペース、屋上や屋外の駐車スペース

 

地下駐車場

天井や壁面など、駐車場全体を見渡せる場所に設置しましょう。

地価の場合は自然光がないため、照明の明るさや赤外線照射距離が長いカメラを選ぶことが大切です。

また、配線経路や電源の確保が難しい場合もあるため、専門業者による工事が必要になる場合があります。

例)出入り口、エレベーターホール、駐車場内の通路、駐車スペース、照明が少ない場所

 

設置高さは、2.5m~3m程度が一般的で、高すぎると画質が低下し、低すぎるといたずらや破壊のリスクが高まります。

また、カメラの角度は、鮮明な映像が確保できるように周囲の干渉を考慮して調整しましょう。

 

屋外防犯カメラ設置工事の注意点

監視カメラの注意するポイントを解説する人のイメージ画像

屋外防犯カメラの設置工事は、専門業者に依頼することが推奨されますが、DIYで行う場合や業者に依頼する場合でも、以下の注意点を押さえておくことが重要です。

 

事前準備

・設置場所の決定:監視したい範囲を明確にし、死角ができないように設置場所を検討します。 カメラの種類や性能に合わせて、適切な高さや角度を考慮します。 電源の確保や配線経路も事前に確認しておきましょう。

 

・法令遵守:個人情報保護法やプライバシーに関する法規制に注意し、撮影範囲や設置場所を適切に設定します。 敷地境界線を越えて撮影しないように注意し、必要な場合は隣接する土地の所有者から許可を得ます。 防犯カメラ作動中の旨を知らせる標識を設置します。

 

・機材の準備:カメラ本体、レンズ、レコーダー、モニター、ケーブル、電源アダプター、取り付け金具など、必要な機材を揃えます。 設置場所の環境に合わせて、防水・防塵性能や耐候性のある機材を選びましょう。

 

設置工事

・配線工事:電源の確保: コンセントから電源を取るか、PoE給電を利用するかを検討します。

 

・配線経路:ケーブルが露出しないように、壁や天井裏などを通す経路を確保します。

 

・配線の保護:ケーブルを保護管に通したり、結束バンドで固定したりして、雨や風にさらされないようにします。

 

カメラ本体やレコーダー・モニターの設置

・カメラ本体の取り付け方法:壁面、天井、ポールなど、設置場所に合わせて適切な取り付け方法を選びます。

 

・カメラの向きと角度:監視したい範囲を適切に捉えられるように、カメラの向きと角度を調整します。

 

・防水や防塵対策:カメラ本体やケーブルの接続部が雨水や塵埃にさらされないように、防水テープやコーキング材でしっかりと処理します。

 

・レコーダーやモニター設置場所:盗難やいたずらのリスクが少ない場所に設置します。

 

・ネットワーク接続:ネットワークカメラの場合は、インターネット回線に接続し、遠隔監視できるように設定します。

 

設置後の確認

・映像の確認:正常に映像が映っているか、監視範囲が適切か、画質や明るさは十分かなどを確認します。 夜間撮影機能がある場合は、夜間でも鮮明に撮影できるか確認します。

 

・機能の確認:動体検知機能やアラーム機能が正常に動作するか確認します。 録画設定やネットワーク設定が正しく行われているか確認します。

 

その他の注意点

・定期的なメンテナンス:レンズの清掃や録画機器の点検など、定期的なメンテナンスを行いましょう。

 

・専門業者への相談:設置場所や配線、設定などに不安がある場合は、専門業者に相談しましょう。

 

・防犯対策との組み合わせ:防犯カメラだけでなく、センサーライトや警備システムなど、他の防犯対策と組み合わせて、より効果的なセキュリティ対策を構築しましょう。

 

これらの注意点に留意し、適切な設置工事を行うことで、防犯カメラを最大限に活用し、駐車場のセキュリティを向上させることができます。

 

まとめ

屋外の防犯カメラの設置場所を選ぶ際には、駐車場全体をカバーできる位置や、盲点を作らないように注意し、顔やナンバープレートを明確に捉えられる適切な位置に設置することが非常に大切です。

屋外駐車場は、常に車両盗難や車上荒らしの標的として狙われているため、防犯カメラを設置することで、犯罪抑止にもつながり、万が一でも犯罪者を特定し逮捕へつながる大きな手掛かりとなるため、防犯カメラによる高いセキュリティ対策を構築していきましょう。

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