工事現場では、安全性や盗難の防止などのために監視カメラが必要不可欠ですが、どのようなカメラを選ぶべきか迷ってしまう方も多いはずです。
そこで、監視カメラの選び方のポイントや注意点について解説していきます。
工事現場の特殊な環境に適したカメラの選び方や、耐久性、防水性、画質など、重要な要素についても詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただき、工事現場での監視カメラの導入に役立ててください。
目次
工事現場での監視カメラの重要性について
監視カメラは品質管理や安全管理、トラブルの原因究明だけでなく、資材管理や盗難などの犯罪防止にも有効です。
工事現場では様々な建築資材や機械が保管されており、夜間や休日は無人となることが多く、盗難などの犯罪の懸念があります。
また、 作業時間内であっても作業員になりすまして侵入や盗難に及ぶ事案もあがっており、犯罪を記録する目的で監視カメラが最適といえます。
監視カメラの選び方のポイント
監視カメラの選び方のポイントについて紹介していきます。
監視カメラの防塵・防水性
屋外に監視カメラを設置する場合、大雨や強風でも壊れない丈夫なカメラを選ぶために、カメラの防塵・防水性能を調べることが大切です。
防塵・防水性能にはIEC(国際電気標準会議)およびJIS(日本工業規格)で定められた等級があり、監視カメラにはこの規定に基づいた防塵・防水レベルが記載されています。
表記は「IP65」のようにIP+数字2桁で表し、IPの後に続く数字がそれぞれ「防塵」と「防滴」の性能を表しています。
防塵のレベルは7段階、防滴のレベルは9段階に分類され、数字が大きいほどそれぞれ防塵・防水の効果が高くなります。
映像のクオリティ
それぞれの用途によって最適な監視カメラの画素数や画質について考えることが必要です。
広範囲な領域を撮影する場合と、小規模で限られた室内を撮影する場合では、必要な画素数は異なります。
例えば、「ナンバープレートを確認したい」など、高画質が必要な場合もあれば、「抑止効果を含めた防犯目的のため」に最低限のコストと画質で防犯システムを設置したい場合もあり、それぞれの目的によって必要な画素数は異なります。
工事現場で細かな品質管理や生産性向上の目的で設置するのであれば、拡大にも耐適応していて明るく鮮明な映像が撮れるフルHD(1080P)の監視カメラがおすすめです。
遠隔監視機能
遠隔監視機能とはその名の通り、監視カメラの映し出す映像を遠く離れた場所から監視することができる機能のことです。
遠隔監視機能を活用することで、幅広い使い方が可能となり、より高いセキュリティに対応することができます。
音声録音機能の有無
監視カメラには音声機能があるものとないものが存在します。
音声を録音できる監視カメラは、「内蔵マイク」「外部マイク接続」「双方向オーディオ」の3つのタイプに分類され、それ以外の監視カメラには音声録音機能がついていません。
監視カメラ自体に初めから集音マイクがついている「内臓マイクタイプ」や、マイクだけでなくスピーカーも内蔵している「双方向オーディオタイプ」があり、この2タイプであれば音声録画は可能です。
マイクがついていなくても別途マイクをとりつけることで音声録画が可能な「外部マイク接続タイプ」もありますが、外部接続ができる機種は高価となる場合が多く、別途マイクの購入が必要になるため、コスト面は高くなる傾向にあります。
インストールと保守の簡易性
監視カメラ設置後には、撮影した映像を見るためのアプリケーションやソフトウェアのインストールや監視カメラ・周辺機器の保守が必要になります。
アプリケーションやソフトウェアのインストールについては、屋内用か屋外用によってもインストール方法が異なりますが、専用のマニュアルがあるため初心者の方でもスムーズに行うことができます。
保守に関しては、監視カメラの耐用年数が5年程といわれており、1年に1度の定期メンテナンスを受けるだけなので、メンテナンスの負担も軽いです。
ただし、購入店舗によってメンテナンス内容が異なるため、詳細は購入店舗へお問い合わせ下さい。
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実際の事例と成功事例の紹介
実際に監視カメラを導入した事例について紹介していきます。
【工事現場における監視カメラの導入事例:その① 】
現場監督者の現地訪問の回数削減、作業の品質向上・効率アップに成功
工事現場の遠隔チェック・安全品質向上の目的で監視カメラを導入した結果、現場監督者の現地訪問の回数削減、作業の品質向上・効率アップに成功しました。
監視カメラ導入後は、現場監督者が現地の映像を遠隔で確認できるようになり、現地に訪れなくても作業手順の確認や指示出しなどを行えるようになりました。
その結果、休日出勤した際の代休取得が大幅に向上し、取得率が100%に達するほどの効率アップに成功しています。
また、作業員の不正行為や依頼者からの苦情に対しても、記録した映像を証拠として残すことができ、安心感を得られるようになりました。
【工事現場における監視カメラの導入事例:その② 】
不安行動の減少・現場監督者の負担軽減に成功
墜落や転落などの事故防止ルールの徹底が現場の課題となっていた工事現場では、重大事故に繋がる全ての不安行動の管理と現場のリスクのあぶり出し・改善を目的に、監視カメラを導入しました。
監視カメラの導入後は、カメラで撮影された映像をもとに、安全行動の指導や指示を効率的に行えるようになり、不安行動を減少させることができました。
さらには、現場監督者が直接現場に行かなくても、カメラで現場の状況確認ができるようになったため、監督者の業務負担も減り、結果的に業務効率の向上に成功しています。
【工事現場における監視カメラの導入事例:その③】
犯罪被害の証拠を警察へ提出でき、通報や手続きがスムーズに
1現場1犯罪と言われる盗難などの犯罪被害の防止と監視のために、工事現場に監視カメラを導入しました。
監視カメラ導入後、実際に盗難事件が発生しましたが、犯人と車両の映像をしっかりと動画で残すことができたため、警察への通報や手続きをスムーズに進めることができました。
監視カメラの導入による効果とメリット 工事現場は主に屋外のため、自然災害の影響を大きく受ける可能性があり、常に危険と隣合わせです。
現場監督者の不足が懸念される今、監視カメラの映像を通じて、作業員以外の第三者が客観的な視点で安全管理を行えることで、危険の早期発見に繋がります。
万が一、事故が発生した際も対応の迅速化が期待できるため、労災対策としても注目されています。
また、監視カメラの導入により、従業員の勤怠の把握や規則を遵守しているか監視することが可能です。
見回りだけでなく、監視カメラの存在が従業員の気を引き締め、業務効率化や意識向上の効果も期待できます。
まとめ
工事現場での監視カメラの設置は、品質管理や安全管理、資材管理など様々な面で大きな効果をもたらします。
適切な監視カメラを選び、適切に設置することで、工事現場の管理を遠隔から行うこともでき、より業務効率化に貢献してくれます。
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