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工場の盗難・事故を防ぐAI防犯カメラ活用術

工場の盗難・事故を防ぐAI防犯カメラの活用術

金属資材の置き場から端材が少しずつ減っている、工具箱の中身が気づいたら足りない、フォークリフトと作業者がすれ違うたびにヒヤリとする。こうした悩みからAI防犯カメラを設置したものの、「何か起きたときに映像を見返すだけになっている」という工場の担当者は少なくありません。カメラは設置した時点では何も生み出しません。どこを撮り、どんなときに知らせ、誰がその映像をどう使うのかを決めて初めて、盗難と事故の両方が減っていきます。すでにカメラがある工場、これから増設を考えている工場の担当者に向けて、導入後に成果を出す運用のしかたを整理します。

撮る場所は持ち出せる場所と交わる場所から決める

台数には限りがあるため、どこを優先するかが最初の分かれ道になります。盗難と事故で軸を分けると整理しやすくなります。

盗難の軸では、資材置き場や金属スクラップのヤード、工具庫、製品の一時保管エリアなど、値が付いて持ち出しやすいものが置かれた場所が最優先です。次に、それらが外へ出ていく経路、つまり搬入口、車両ゲート、通用口、フェンスの死角になっている外周が続きます。置かれた場所と出ていく経路の両方を押さえると、誰がいつ動かしたのかが線としてつながります。

事故の軸では、人と車両が交わる場所が優先です。フォークリフトの走行路と歩行者通路が重なる交差部、トラックが後退するバース、資材を高く積む棚の前などが該当します。

限られた台数なら、搬入口のように盗難と事故の双方に効く地点から埋めるのが現実的です。屋外は夜間の映りが要になるため、暗所でもカラーで記録できるカメラを充てます。

検知ルールは初期設定のままにしない

AIカメラは、決めた範囲に人が入ったことを捉えるエリア侵入検知、決めた線を越えたことを捉えるラインクロス検知、同じ場所をうろつく動きを捉えるうろつき検知、物の置き去りや持ち去りを捉える検知などを組み合わせて使えます。人と車両だけを抽出する仕組みを使えば、小動物や雨風による誤報を抑えられます。

つまずきやすいのは、最初のルールをそのまま放置してしまうことです。設置から一か月ほど経った時点で、通知が多すぎる場所と、まったく反応しない場所を洗い出し、範囲や時間帯を調整する機会を必ず作ってください。

通知が多すぎるときの調整には、いくつかの考え方があります。

  • 時間帯で絞る。稼働中は記録のみ、夜間と休日だけ通知する
  • 範囲を狭める。通路全体ではなく、資材置き場の内側だけを対象にする
  • 検知の対象を人だけに限定し、車両の通行では鳴らさない
  • 通知先を分ける。外周は守衛と管理者、屋内の安全に関わる検知は現場責任者へ

通知が多いと現場は必ず見なくなります。鳴った通知には意味がある状態を保つことが、運用を続ける条件です。

知らせ方は現場の音と人員に合わせて選ぶ

通知の届け方にも選択肢があります。スマートフォンへのプッシュ通知は担当者がどこにいても届くため、少人数で広い敷地を見る工場に向いています。スナップショットを添えたメール通知は、複数人で状況を共有し記録に残したい場合に便利です。なお、メール通知は利用できるメール環境に条件があるため、事前に確認しておくと安心です。

人がいない時間帯は、その場で止める仕組みが効きます。検知と同時にフラッシュライトとサイレンで警告する、カメラ内蔵のスピーカーから音声で呼びかける、パトライトと連携させて回転灯で知らせるといった方法です。機械音が大きい工場では音だけでは気づかれないため、光での通知を組み合わせると確実です。

映像を盗難調査と安全活動の両方に回す

導入効果が大きく変わるのは、事後の使い方です。

盗難の面では、棚卸しや持ち出し管理との突き合わせが有効です。数が合わないとなった時点で、該当する期間の資材置き場とゲートの映像を確認します。検知イベントから絞り込めるため、長時間の映像を漫然と早送りする必要がなく、原因の特定が早くなります。顔認証に対応した装置を入退管理と組み合わせれば、誰がいつ入ったかの記録と映像を突き合わせることもできます。

事故の面では、ヒヤリハットの振り返りに使う方法をおすすめします。自分たちの現場で実際に起きた場面の映像は、文章の報告書よりもはるかに伝わります。週に一度、ヒヤリとした場面の短い映像を朝礼で共有し、通路の引き直しや置き場の変更につなげる。この積み重ねが事故の芽を減らします。映像は人を責めるためではなく現場を直すために使うという前提は、必ず全員に伝えておいてください。カメラの目的を掲示して社内に周知し、必要に応じて顔を自動でぼかす機能を使えば、働く人の不安も和らぎます。

担当者が変わっても回るルールをつくる

運用が止まる原因の多くは、詳しい人の異動や退職です。次の項目を一枚の書面にまとめておくだけで、引き継ぎは大きく楽になります。

  • カメラの設置目的と、社内への掲示内容
  • 映像を見られる人の範囲と、閲覧を承認する責任者
  • 記録の保存期間。工場では一か月程度を目安に決める例が多く見られます
  • 映像を取り出す手順と、取り出した日時、理由、渡した相手を残す記録簿
  • 警察などから提供を求められたときの窓口と判断者
  • 検知ルールを見直す時期と担当

保存期間は長ければよいものではありません。盗難は発覚までに時間がかかるため短すぎると追えませんが、必要以上に長く持つとプライバシーの面で説明が難しくなります。自社の棚卸しの周期に合わせて決めるのが実務的です。

NSKのAIカメラと管理システムでできること

NSKでは、人と車両だけを抽出して誤報を抑えるAIカメラ、侵入検知と同時にライトとサイレンで警告するAIカメラ、暗い屋外でもカラーで記録できるモデル、広い構内を見渡せる全方位モデルなど、場所ごとの役割に合わせて選べる製品を揃えています。複数のルールを同時に動かせるため、一台で侵入検知と置き去り検知を併用する運用も可能です。

記録側では、複数のカメラをまとめて管理できる業務用NVRをご用意しています。検知イベントからの高速検索で原因追及がしやすくなります。顔認証に対応した装置や顔認証アクセスコントローラーを組み合わせれば、入退管理と映像を結び付けた運用も実現できます。スマートフォンからの遠隔確認にも対応しており、夜間や休日の初動を早められます。

導入後も運用を続けられるよう、通常三年の保証に加えて五年の延長保証をご用意しており、代替機の無償貸出や出張対応、コールセンターの利用が可能です。全国八拠点の体制で、設置後の設定見直しのご相談にも対応します。現場の図面をお手元にご用意のうえ、お問い合わせやカタログ請求からお気軽にご相談ください。

まとめ

工場のAI防犯カメラは、撮る場所の優先順位、検知ルールの見直し、知らせ方、映像の使い道、担当者が変わっても回るルールという五つが噛み合ったときに効果が出ます。まずは今あるカメラで、通知が多すぎる場所と一度も鳴っていない場所を洗い出すところから始めてみてください。

次の段階として、どの検知機能が自社の課題に合うのかという機器選定の観点や、夜間や休日に人を置かずに見守る無人運用の考え方も押さえておくと、増設や更新の判断がしやすくなります。

 

もし、AI搭載の監視カメラや防犯カメラの選び方について不安に感じている方、詳しい情報が知りたいという方は、お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。

弊社専門スタッフがお悩みやお困りごとをヒアリングさせていただき、お客様のニーズに合った最適なご提案をさせていただきます。

NSKと一緒に、セキュリティレベルの高い防犯対策や効率的な運用のシステム構築をしていきましょう。

 

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