防犯カメラを遠隔監視する時に、グローバルIPやら固定IPやら様々な用語がありますが、遠隔で見たいだけなのに、色々と設定が難しいように思えます。防犯カメラの遠隔監視システムそのものは単純です。今回は遠隔監視をする際に必要なネットワークの知識について解説します。
グローバルIPアドレスとは
グローバルIPアドレスとは、ご自宅のインターネット回線の大元になる一つのIPアドレスです。世界中にIPアドレスは存在していますが、ネットワーク上で特定される住所になりますので被ることはありません。インターネット回線を引き込む際にプロバイダー(OCNやBiglobeなど)によって割り当てられます。グローバルIPアドレスがないとインターネットすることはできません。ホームページを閲覧する場合などグローバルIPアドレスをURLに変換して表示されています。
IPv4とIPv6
グローバルIPアドレスは2種類のアドレスが存在しています。IPv4(インターネットプロトコルバージョン4)は3桁の数字を4つ並べて表します。192.168.100.100と表記されます。ランダムに割り当てた場合、43億通りのIPアドレスを使うことができます。
しかしIoT化が進んだことでこのIPv4アドレスが足りなくなってきており、そこで登場したのがIPv6アドレスです。
IPv6アドレスは数字とアルファベットを使ったアドレスになりますので43億の4乗(43億×43億×43億×43億)個アドレスが使用できる計算になりますので事実上、無限のアドレスを利用可能です。
プライベート(ローカル)IPアドレスとは
グローバルIPアドレスに対してローカルIPアドレスがあります。ローカルIPアドレスは、自宅の中の機械のIPアドレスになります。イメージでいうと「家」がグローバルIPアドレスで、「各部屋」がローカルIPアドレスと言った具合です。
グローバル、ローカルともにIPv4とIPv6のアドレスを使用するため、ややこしいですが、考え方としては全く別のIPアドレスになります。
固定IPアドレスとは
その名前の通りIPアドレスを固定する場合に使用されます。前述しましたグローバルIPアドレスはプロバイダーによって自動で割り当てられていますので、転居や解体などに合わせて新たに割り当てを行ったり削除したりします。そのためグローバルIPアドレスは何らかの理由によって変わる可能性があります。そのIPアドレスを固定することを指します。
ポートとは
ネットワークのポートという概念があります。グローバルIPアドレスは一つしかありませんので、通信した際にどのポートを経由して通信していたのかを知ることで、正しく通信を行うことができます。
さきほどグローバルIPアドレスは「家」と表しましたがポートは例えると「扉」になります。入り口、裏口など、セキュリティの観点からポートは常に閉じた状態になっているのが基本です。
ポート開放とは
ポートは常に閉じた状態になっているので、それを強制的に開放するのが「ポート開放」と呼ばれています。ポート開放に関してルーターのメーカーによって異なりますが、今回はヤマハの場合で解説します。
ポート開放手順(ヤマハNVR510)
購入時に設定したパスワードを入力してログインしてください。ログイン後、詳細設定をクリックしてください。
詳細設定をクリックしてください。
左の項目でNATをクリックすると、NATディスクリプターという項目が表示されるので設定をクリック
静的IPマスカレードの設定をクリック
登録画面にてポート開放したい機器のローカルIPアドレスとポート、プロトコルを入力してください。完了後に確認を押してください。
最後に設定の確定をおせば登録完了です。
ポート開放のリスクについて
ポート開放をすることはセキュリティ上のリスクを増やす要因となりますので、事業者様の場合は、ネットワーク管理者へ確認した上で実施するようにしましょう。現場のネットワーク環境によってはインターネットが一時的にダウンする可能性もありますので、くれぐれも自己責任の範疇において実施するようにしてください。

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