道路工事現場は高価な資材や機材が集まるため盗難やいたずら、破壊行為など様々なトラブルが懸念されるため防犯カメラを設置することが推奨されています。
また、道路を一部塞いで工事することもあるため、現場の安全性を向上させることにもつながります。
今回は、道路工事現場に防犯カメラを設置することの重要性や、そのメリットやデメリットなどについて解説しますので、ぜひ最後までご覧いただき参考にしてください。
目次
道路工事現場における防犯カメラ設置の必要性
道路工事は、実際に道路を工事する人員と、数人の交通整理係によって車両の流れをスムーズに整理しながら安全に工事現場を確保しています。
道路工事現場が狭い範囲の場合は、警備員による資材盗難の防止や不審者の発見もできますが、道路工事現場が広範囲にわたるケースや、そもそも人手不足で警備員の人数が十分でない場合は、資材の盗難を防いだり、あるいは不審者を見張ったりすることができません。
そのため防犯カメラを設置することで、24時間365日道路工事現場の監視ができる上に、不審者を自動で検出し、監視者へ即座に通知します。
しかも最近では、道路工事現場から堂々と資材を盗難したり、いたずら目的で道路工事現場に侵入する不審者が多くなってきているようです。
また、道路工事は、昼間の工事もありますが夜間の交通量が少ない時間帯に実施されることもあり、一本の長い道路を数日かけて、段階的に舗装することが多いといわれています。
しかし、天候が悪かったり、予測できない突発的なトラブルによって、道路工事が計画通りに進まないケースもあります。
そのような場合に、中断している道路工事現場の安全を維持したり、現場の物品の紛失を防いだりする場合にも警備員だけでは、監視しきれない可能性があるため防犯カメラが有効的な手段となっています。
道路工事現場に防犯カメラを設置するメリット
道路工事現場に防犯カメラを設置するメリットについて解説します。
労働者の安全管理と事故防止
道路工事現場に防犯カメラを設置する第一のメリットは、労働者の安全管理と事故防止を行えることです。
道路工事現場では、工事用の機械や工事車両道路を通過する自動車などにより常に危険と隣り合わせになっています。
例えば、パワーショベルの可動範囲に作業員がいたり、道路にアスファルトを舗装するためのタンデムローラーを使用している時に、他の作業員が接近してきたりなど、危険な事例が多くあります。
また、走行中の自動車による接触事故を起こす可能性も考えられます。
このような危険な状態を管理したり、事故を防止したりするには、現場監督が全体を注視することや、作業員同士で声を掛け合うなど工夫が必要となりますが、大規模で広範囲の場合になると現場監督による安全管理や、作業員同士の声の掛け合いによる事故防止には限界があるため防犯カメラの設置が推奨されます。
しかも、高性能な防犯カメラを設置することで、自動で危険やトラブルを察知し、警報音で作業員に危険な状態であることを知らせることができます。
近隣住民とのトラブル防止
道路工事現場では、近隣住民とのトラブルが常に発生することを考慮しなければなりません。
例えば、道路工事現場の近くに住んでいる子供が、立入禁止エリアにいたずら目的で侵入したり、工事が一日で終わらない場合は、警備員が少なくなる夜間に、近隣住民が工事エリアにゴミを不法投棄したりするケースもあるようです。
このような近隣住民とのトラブルが発生した時に、防犯カメラによる監視映像が証拠となり、トラブル解決の一助につながります。
作業効率の向上
道路工事現場にネットワーク接続が可能な防犯カメラを設置することで、現場監督の方が現地に赴かなくても工事の状況把握や管理を遠隔で行うことできるようになります。
また、同時に複数の道路工事現場の進捗管理ができるため、少人数での現場管理により作業の効率化を図ることができます。
道路工事現場の防犯カメラ設置のデメリットと課題
道路工事現場に防犯カメラを設置するデメリットをご紹介します。
設置・運用コストの高さ
道路工事現場に一般的な防犯カメラを設置する場合、カメラ本体の費用、設置費用、ケーブルなどの材料費があげられます。
カメラ本体にかかる費用も性能により差があり、一台5万円程度のものもあれば、高性能な防犯カメラになると100万円程度になるケースもあります。
また、防犯カメラを利用するためには、運用コストもかかります。
運用コストは、設置する防犯カメラの台数や設置する期間の長さ、クラウドサービス利用の有無などによって決定されますので、導入前にしっかりとチェックしておきましょう。
誤検知による誤報のリスク
AIが搭載された防犯カメラは、AIによるディープラーニングにより常に道路工事現場での危険やトラブルを高い精度で学習し、その学習によって抽出されたデータから異常を検知し、監視者へ即座に通知されます。
しかし、AIによる高性能な防犯カメラでも必ず100%正しい検出を行うとは言い切れません。
例えば、夜間に近所の野良猫が防犯カメラに接近してきた場合、それを不審者として誤認識してしまい、警報音を発したり、監視者へ通知してしまうことも考えられます。
他にも、AIに取り込まれた膨大なデータでも、データ自体に偏りがある場合、検知機能にも偏りが出てしまうため、誤検知を引き起こすリスクが生じてしまいます。
そのため、AIが搭載された防犯カメラを利用する側としては、高性能な防犯カメラであっても、誤検知によるリスクが考えられることを念頭においておき、検知された際はリアルタイム映像を確認してダブルチェックをするように徹底させることが大切です。
持ち運びや電源確保の課題
道路工事現場に防犯カメラを設置するには、持ち運びのしやすさや、防犯カメラを作動させるための電源の確保を検討する必要があります。
いくら高性能でも、本体が重い防犯カメラを選択してしまうと大掛かりな設置作業が必要となるため、軽量な防犯カメラを選別する必要があります。
また、防犯カメラを運用するための電源を確保するのも難しい課題としてあげられるでしょう。
近くの建物から、コンセントによる給電を確保できるのであれば、問題ありませんが、多くのケースの場合それは困難です。
そのため、バッテリー内蔵型やソーラーパネルが装備されている防犯カメラを選択するのが賢明です。
防犯カメラの導入方法と運用のポイント
道路工事現場へ防犯カメラの導入する方法と運用ポイントについて解説します。
最適なカメラの選定基準
道路工事現場では、防犯カメラの選定において、設置スペースの制限や、雨で壊れないように防水設計されているかなど、屋内に防犯カメラを設置するときと比べて、選定する基準が多くなります。
道路工事現場において、最適なカメラを選定する時に気をつけたいポイントは4つです。
- 導入コストが適切か
- 防水&防塵性、耐衝撃・耐久性、画素数など必要な性能を満たしているか
- ワイヤレスでネットワークに接続できるか
- バッテリー内蔵型あるいはソーラーパネル装備型かどうか
これらのポイントを踏まえ最適な防犯カメラを選びましょう。
カメラの設置場所と注意点
道路工事現場に防犯カメラを設置する時に気をつけるべきことは、死角ができないように防犯カメラを複数台設置することです。
また、防犯カメラを設置するのに適した場所は、盗難に遭いやすい資材置き場や、簡単に破壊することができない高所な場所があげられます。
さらに、防犯カメラを設置する時の注意点としては、強い光があたらない場所であったり、カメラの仕様に合わない場所などが考えられますので、随時カメラの映像チェックを施しながら適切な場所に設置しましょう。
設置後のメンテナンス方法
道路工事現場に防犯カメラを設置後、定期的にメンテナンスを実施しなければなりません。
例えば、防犯カメラのレンズに蜘蛛の巣が張っていないかどうか、あるいはカメラを固定している機具のネジが緩んでいないかどうか、録画している映像に問題がないかなどのメンテナンスが必要となります。
特に、道路工事現場では、砂埃が舞うことやコンクリートなどが付着してしまう恐れが考えられるので、日々の状態チェックと保守点検をすることが大切です。
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NSKがおすすめする持ち運び便利な防犯カメラセットはMOBITY BOX!
MOBITY BOX
MOBITY BOXは、インターネット回線や電源のない環境でも使える遠隔監視システムです。
BOX本体に4GLTEに対応したSIMルーターを搭載しており、カメラへのPoE給電も可能です。
AC100Vと内蔵バッテリーを併用することで、万が一の停電時なども給電可能です。
内蔵バッテリーは取り外すことができるため、持ち運びすることが簡単です。
【MOBITY BOXのスペック】
SIMスロット | 標準 SIM × 2 |
PoE給電 | IEEE 802.3af/at, 最大10W |
防水防塵性能 | IP66(屋外使用可能) |
電源 | 【外部電源】AC100V、1200Wh バッテリー+ソーラーパネル 【内部電源】12.8V リン酸化リチウムイオンバッテリー |
消費電力 | 標準1.9W、最大2.4W(非PoEモード時) |
動作環境 | -40~70℃、湿度0%~95% |
本体サイズ | W391×D173×H307mm |
重量 | 4772g ※バッテリー除く |
ソフトウェア | 専用アプリ、クライアントソフト、PCブラウザ対応(Edge、chrome、safari) |
【カメラの種類とスペック】
同梱のカメラは「バレット型」「ウェッジ型」「PTZ型」「フィッシュアイ型」の4種類のカメラから環境に適したタイプのカメラを選ぶことができます。
【MOBITY BOXの使用方法/設置方法】
BOBITYBOXとカメラ、三脚の設置方法は5つのステップで簡単に設置でき、スピーディーに稼働させることが可能!
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まとめ
道路工事現場は事故や資材や機材の盗難、破壊行為、近隣住民とのトラブルなど、様々なリスクにさらされているため、防犯カメラの設置により、労働者の安全や資材の管理、さらには作業効率の向上にも繋がります。
また、トラブル発生時の証拠映像の提供やリアルタイム監視機能により、現場運営の安心感を高めることが可能です。
一方で、導入コストやメンテナンスの課題もありますが、最適なカメラ選定と適切な設置計画を行うことで、その効果を最大限引き出すことができます。
もし、防犯カメラの選び方やAI搭載防犯カメラについて不安に感じている方、詳しい情報が知りたいという方は、お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。
弊社専門スタッフがお悩みやお困りごとをヒアリングさせていただき、ニーズに合った最適なご提案をさせていただきます。
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