監視カメラを導入する際には、購入費用や設置費用に加えて維持費も考慮する必要があります。
維持費は、カメラのメンテナンスや修理、電力費など様々な要素から構成されます。
今回は、監視カメラの維持費を購入費用や設置費用とともに解説していきます。
目次
監視カメラの維持費とは?
監視カメラは、事件・事故が起きたときの詳細な映像を取得したり、交通量の測量、気象観測や地震などの自然災害、さらには河川やダムの水量計測の監視など様々な用途で幅広く利用されています。
監視カメラは24時間稼働させることが多いため、監視カメラ導入後にかかる維持費がかかります。
監視カメラの維持費として、「電気代」や「メンテナンス費用」「データ管理費」などがあります。
監視カメラの購入費用について
監視カメラを導入するにあたり、まずはカメラ本体や周辺機器の購入費用が必要となります。
監視カメラの種類と価格帯
監視カメラは、種類を大きく分けると2種類に分かれます。
監視カメラと価格帯については以下の通りです。
・アナログカメラ
アナログカメラとは、同軸ケーブルでレコーダーとカメラを接続してアナログデータを伝送するカメラです。
カメラ自体は非常に安価ですが、画質は劣ります。
カメラを設置するにあたり、配信工事が必要になるため工賃が高くなります。
画質にはこだわりがなく、安価なカメラをお探しの方におすすめです。
アナログカメラの価格相場は約2〜6万円です。
・ネットワークカメラ
ネットワークカメラとはIPカメラとも呼ばれています。
ネットワークカメラはLANケーブルを使用してインターネットに接続することができるデジタルカメラです。
ネットワークで映像を保存したり、遠隔で映像を見ることができるなど多くの防犯対策が出来ます。
ネットワークカメラの価格相場は約6〜9万円です。
追加機能による費用の違い
監視カメラは機種により、追加機能を搭載したものがあります。
費用が変化する可能性のある追加機能を紹介します。
- PTZ機能
- 顔認証
- 動体検知や人感センサー
- 音声録画
以上の機能が費用に関係してきます。
4つの機能は、費用に違いがでてきますが便利な機能です。
使用状況により、追加を検討してください。
監視カメラの設置費用について
監視カメラの設置方法は、ご自身で設置する方法とプロによる設置サービスがあります。
それぞれのメリット・デメリットについて紹介していきます。
自己設置のメリットとデメリット
・メリット
監視カメラをDIYするメリットとしては、専門業者に依頼した場合、工賃や人工台等がかかります。
しかし、ご自身で設置した場合は工事費を節約することができます。
・デメリット
監視カメラは100V以下の弱電設備なので、電気工事士の資格がなくても設置することは可能ですが、カメラの性能、効果的な設置場所、配線ルートなどを考慮して設置する必要があります。
また、監視カメラによっては複雑な設定を必要とするカメラが存在します。
日本製のカメラなら取扱説明書を見て設定することも可能ですが、安価なカメラになると外国製のカメラになり取扱説明書が全て外国語という可能性もあります。
せっかく購入したのに設定ができなければ最大限の活用ができない可能性もあります。
プロによる設置サービスの利用
監視カメラを設置する際は、プロへの依頼が安心・安全です。
設置サービスの流れは以下の通りです。
- 現地での見積もり
- 設置工事
- 完成
以上の流れになります。
現地では防犯設備士の資格を持ったプロが調査し、依頼主様との打ち合わせにて最適な防犯対策を提案してくれます。
設置工事についても環境などにも影響を受けないよう、しっかり施工をしてくれるため、プロに依頼することをおすすめします。

⇒防犯設備士とは?防犯カメラの設置に資格は必要なのか解説
監視カメラの維持費用の要素
監視カメラは購入費用だけに注力される方も多いため、維持費用についても詳しく解説していきます。
電気代
監視カメラは、電気で動作しますので月々の電気代がかかります。
しかし、監視カメラの電気代は一般的な電化製品と変わりありません。
カメラの種類によって変化はありますが、カメラ本体にかかる電気代が月約50円、レコーダーが月約320円です。
カメラとレコーダーを足すと約370円ですので、年約4,400円となります。
メンテナンス費用
監視カメラも高価な機器ではありますが消耗品です。
使用状況や使用環境により、機器に不具合が起こることは考えられます。
しかし、機器が壊れてしまう期間を伸ばすためにはメンテナンスが必要です。
業者に定期的にメンテナンスを依頼したり、保証やサポート体制が充実している機器を選定するのもよいでしょう。
映像データの保存費用
監視カメラは、過去の記録を見るために録画データを保存する必要があります。
近年の監視カメラのデータ管理の主流は、「HDD」「SDカード」「Cloud(クラウド)」などです。
一般的にHDDが使用されています。
HDDは、耐久性が強く約2年持つとされておりますが、寿命が近づいてくるとHDDの回転で摩擦熱が起こり書き込みが出来ないという状況がでてきます。
SDカードは、コンパクトで安価ですが、寿命が短いです。
消耗品であるため交換を頻繁に行わなくてはいけません。
維持費削減のためのヒント
効率的な電力管理の方法
監視カメラの電力管理に必要なものとして、大きい対策はアンペア変更などもありますが、工事が大がかりなものになってきます。
細かにできる対策ですと、録画時間を録りたい時間のみに設定したり、動体検知するカメラであれば動体検知機能を停止するなど細かな設定を変更するだけで消費電力は軽減することができます。
メンテナンス契約の活用
監視カメラは消耗品ですので、いずれ壊れる時がきます。
しかし、壊れてしまう年数を日々のメンテナンスによって伸ばすことができたり、カメラが壊れてしまっても保証によって交換することができる可能性があります。
そのためにメーカーや業者が設定しているメンテナンス契約を活用することをおすすめします。
クラウドストレージの利用
監視カメラの録画媒体は、HDDやSDカードが主流となっていますが、いずれも消耗品で交換が必要になります。
しかし、クラウドに接続することによりネット空間に動画を保存することができます。
多少ですが無料で使用することができますし、月額契約をすれば大容量を保存することができます。
消耗品を定期的に変えることを考えれば、お得なサービスです。
まとめ
監視カメラには、購入費用だけでなく維持費用もかかります。
せっかく高性能なカメラを購入したのに、最適な場所に設置していなければ最大限のパフォーマンスを出すことができません。
コストは少々かかってしまいますが、プロの専門業者に施工依頼することがおすすめです。
お客様の最適な方法で安心安全を守るお手伝いを致しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。