監視カメラの耐用年数は一般的に約5年と言われていますが、これはあくまで目安であり、設置場所や環境によっても異なります。
そして、定期的なメンテナンスや適切な取り扱いをすることで寿命を延ばすこともできます。
今回は、監視カメラの寿命を延ばすためのコツやメンテナンス方法について紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
監視カメラの耐用年数に関する一般的な誤解
監視カメラの耐用年数についてネット上にある誤解について紹介していきます。
監視カメラの一般的な耐用年数
監視カメラの一般的な耐用年数は5~10年程度が目安だとされています。
消耗品であるレコーダーのハードディスクなどを交換しながら、定期的なメンテナンスをすることで7~10年ほど長く安心して使用することができるようになります。
具体的なメンテナンス方法については後程に紹介します。
一般的な誤解や間違った情報
監視カメラを店舗で購入した場合は税法の都合上、減価償却し、法定耐用年数は6年と定められています。
そのため、法定耐用年数と耐用年数が同じものと誤解し、監視カメラの耐用年数が6年と誤認した情報が広がってしまっているようです。
減価償却が終わっても資産価値がなくなるだけで、定期的なメンテナンスや適切な使用方法により、さらに長く使用することができます。
監視カメラの寿命を延ばすためのコツ
監視カメラの耐用年数・寿命を延ばすためのコツについて紹介していきます。
適切な設置場所の選定
監視カメラの部品には多くの精密機器が含まれているため、温度や湿度の変化に弱いという特徴があります。
基本的には屋内の設置が望ましいです。
寿命を延ばすためには高温多湿な環境を避けるようにしましょう。
加えて水や砂塵も劣化の原因であるため屋外に設置する場合はなるべく軒下や塀に覆われている場所が良いとされています。
もちろん、室内や軒下に設置できない場合もあるため、環境に適したカメラを選択することが大切です。
適切な電源供給と保護策
電源供給の方法は用途や設置環境によって異なります。
屋内で監視する場合
多くの監視カメラがACコンセントから電源をとれます。
電源ケーブルの耐久性や耐水性に注意しましょう。
屋外で監視する場合
屋外の場合は、天候による影響が受けにくい電源ボックスを使用します。
ケーブルは直射日光や風雨にさらされると劣化してしまい、地面にケーブルがついている場合は動物にかじられたり踏まれたりするおそれもあるため、保護材で覆うようにしましょう。
監視カメラの保護策として監視カメラカバーというものがあります。
上を覆うタイプとアクリルドームのタイプがあるため、監視カメラのタイプや用途にあわせて選びましょう。
監視カメラのメンテナンス方法
監視カメラの耐用年数・寿命を延ばすためにメンテナンス方法を紹介していきます。
定期的な清掃と点検の必要性
監視カメラは精密機器なので過酷な環境では寿命が短くなります。
監視カメラを長く使うためには定期的な清掃と点検が必要です。
外観に目立った傷や汚れがなくても高温多湿な環境下ではカメラ内部の基盤や配線、ほかにも情報を記録するハードウェアなどが破損や劣化している可能性が十分に考えられます。
カメラのファームウェアのアップデートについて
監視カメラには動作するためにファームウェアというソフトウェアが内蔵されています。
ファームウェアを常に最新の状態に保つようにしましょう。
ファームウェアをアップデートすることでハッキングなどの被害にあう確率を減らせます。
レンズの調節や焦点の確認方法
防犯カメラを設置した後の悩みに「レンズがぼやける」「焦点が合わない」ことがあります。
監視カメラを設置するからには映像が鮮明に映っている必要があるため、映像チェックによって確認しましょう。
レンズの焦点ズレ対処方法①:白いものを近くに置かない
白いものを監視カメラで映す範囲になるべく置かないようにすることです。
白いものは赤外線を反射するので監視カメラの映像が全体的に白くぼやけてしまいます。
これに対処する方法は白いものを映さないように画角を調節するか白いものを移動させましょう。
レンズの焦点ズレ対処方法②:レンズの汚れを拭き取る
乾いた柔らかい布でレンズを拭きましょう。
これはレンズが汚れによってぼやけている場合の対処法です。
乾いた柔らかい布で拭く理由はレンズが木ずつかないようにするためです。
レンズの焦点ズレ対処方法③:レンズの種類を変える
レンズの種類を変えることです。
ピントが合わない場合レンズがその距離を監視するのに向いていない可能性があります。
監視カメラの寿命を延ばすための注意点
監視カメラの寿命を延ばすための注意点について紹介していきます。
適切なカメラの選定
監視カメラは設置する場所、目的を決めてから購入することが望ましいです。
監視カメラには「ドーム型」「バレット型」などの形状があり、撮影目的によってどの型を買うべきか変わります。
「ドーム型」はドーム状になった円形のカメラです。
天井に設置されることが多く、設置されているのに気づかれにくいことが特徴です。
威圧感が少ないため犯罪抑止効果はあまり期待できません。
「バレット型」は屋外で最も見ることが多い筒状のカメラです。
防犯効果は高いですが、撮影している方向が分かりやすいことがデメリットです。
他にもカメラの中にはピントを自動調節する機種や撮影方向を遠隔で調節できるものがあります。
目的や設置場所によって適切なカメラを選ぶことが大切です。
適切な環境条件の確保
防犯カメラは水に濡れたり、砂塵が付着すると故障するおそれがあります。
寿命を長く保つためにも劣悪な環境にさらさないことが重要です。
防塵防水機能がついた監視カメラを選びましょう。
適切な保証やアフターサービスの重要性
監視カメラの耐久性は技術や製品の向上により年々長くなっています。
耐用年数は5~10年ですが、
環境条件によっては耐用年数よりも早く故障してしまう可能性もあるため、最低5年の保証は必要になります。
まとめ
監視カメラの耐用年数は一般的に5年程度とされていますが、適切なメンテナンスや対策を行うことで耐用年数・寿命を延ばすことができます。
定期的な清掃やケーブルの点検、ソフトウェアのアップデートなど、適切なメンテナンスがとても重要です。
もしも、監視カメラの寿命に関してお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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