戸建て住宅の防犯カメラ設置率はマンションに比べて圧倒的に低いこともあり、侵入犯罪が狙われています。
一般住宅の場合、侵入者と家族が鉢合わせしてしまうこともあり、家財と家庭を守るためには、AI搭載防犯カメラによる防犯対策を強化する必要があります。
今回は、AI搭載の防犯カメラがおすすめな理由や設置ポイント、注意すべき失敗などについて解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
AI搭載防犯カメラで戸建て住宅のセキュリティを強化
AI搭載防犯カメラによる戸建て住宅のセキュリティ強化について紹介していきます。
近年増加する戸建て住宅への侵入犯罪
侵入犯罪は年々減少傾向にありますが、戸建て住宅を狙った侵入犯罪は近年でも増加しつつあります。
増加している理由としては、共働き世帯の増加や、在宅勤務の普及により日中の不在時間が長くなっていること、また、SNSでの情報発信により留守状況が把握されやすくなっていることも、侵入犯罪増加の一因と考えられています。
このような状況下で、戸建て住宅のセキュリティ対策は喫緊の課題となっています。
AI搭載の防犯カメラがおすすめなワケ
従来の防犯カメラは、映像を記録するだけのものが主流でしたが、AI搭載防犯カメラは、高度な画像解析技術により、不審者の侵入を検知したり、異常な動きを自動的に通知したりすることが可能です。
これにより、侵入を未然に防ぐための抑止効果を高め、万が一の際には証拠映像の確保にも役立ちます。
また、AIが検知した際に連携されているスマートフォンへ通知され、外出先からでもリアルタイムの映像を確認できる遠隔監視も可能となります。
さらに、顔認識やナンバープレート認識などの高度な機能を搭載したモデルもあるため、ニーズに合った的確なセキュリティ対策を構築することができます。
AI搭載防犯カメラの導入によるメリットは
・侵入犯罪の抑止効果：防犯カメラの存在自体が犯罪抑止に繋がり、侵入未遂に終わるケースも
・証拠の確保：万が一、侵入された場合でも、鮮明な映像を記録し、犯人特定の手がかりに
・安心感の向上：外出時や就寝時でも、自宅の様子をリアルタイムで確認でき、安心感が得られる
AI搭載防犯カメラのおすすめモデル
AI搭載防犯カメラはさまざまな検知機能が活用できますが、搭載されているAIによって検知機能が異なり特化されているため、ニーズや目的にあったモデルを選ぶことが大切です。
また、高性能モデルから設置工事不要のモデルなどもあります。
最新技術搭載の高性能モデル
最新技術を搭載した高性能モデルは、高画質での録画や、広範囲の監視、高度なAI機能などが特徴です。予算に余裕があり、セキュリティを重視するお客様におすすめです。
最新のAI搭載防犯カメラでは、従来の動体検知に加え、高度なオブジェクト認識や行動分析機能を備えています。
例えば、人物だけでなく、車や動物、荷物などを識別し、その動きを追跡することができます。
また、特定のエリアへの侵入や滞留、不審な行動（うろつき、物を投げるなど）を検知し、リアルタイムでアラートを発信することも可能です。
ほかにも、煙などを検知できるモデルもあり、火災やガス漏れなどの緊急事態にも迅速に対応することができます。
さらに、異常な音を検知する機能を搭載したモデルを販売しているメーカーもあるようです。
➡AIカメラの人検知は何ができる？目的別の機能や活用事例を解説！
設置しやすいDIYモデル
防犯カメラは、落下や向きが変わらないよう確実に固定する費用があったり、外部電源を確保するなど、さまざまな工事が必要となるため専門業者に依頼することがおすすめです。
しかし、DIYでも可能なモデルが登場したことで、だれでも簡単に設置できることから手軽さにより幅広い層から注目されるようになりました。
工事不要なメリットは、工事にかかる費用を抑えることができ、ソーラー式やバッテリー式であれば電源工事も不要なため、女性一人でも手軽に設置することができ、設置場所を変更することも簡単です。
そのため、ライフスタイルの変化や、防犯上の必要性に応じて設置場所を変更ができるため、賃貸住宅にお住まいの方、女性の一人暮らしの方にもおすすめです。
しかも、DIYモデルだからといって、機能性が劣るわけではなく、動体検知、顔認識、夜間撮影、スマホ連携など、基本的な機能はしっかりと搭載されています。
防犯カメラ設置における注意点とよくある失敗
設置場所の選定ミスと死角
防犯カメラの設置場所を適切に選定しないと監視範囲に死角が生じてしまい、不審者や侵入者を見逃してしまう可能性があります。
例えば、玄関や窓、勝手口など、侵入経路となりやすい場所を調べて、障害物や死角になりそうなポイントを考慮して重点的に監視できるよう設置場所やカメラの向きを慎重に検討する必要があります。
警察庁の統計データによると、戸建て住宅への侵入窃盗において、最も多い侵入箇所は窓で、全体の約57.6%を占めており、玄関などの表出入口が約19.4%、その他の出入口（勝手口など）が約17.1%といわれています。
そのため、1階の窓が特に狙われやすく、2階の窓でもエアコンの室外機など足場になりそうなものが設置されているところは侵入されやすいため重点的に対策しましょう。
また、設置場所によっては、太陽光や照明の反射によって映像が見えにくくなる場合もあるため、日中における映像確認など事前にチェックしておくことが非常に重要となります。
木や柱などの障害物がある場合はカメラの死角となりやすく、死角を補うためにも複数のカメラを設置したり、広角レンズやPTZ機能（パン・チルト・ズーム）を搭載したカメラを活用するなどの工夫を考慮することも効果的となります。
画質や録画設定の不備
防犯カメラの画質や録画設定が適切でないと、せっかく設置しても十分な効果を得られない場合があります。
画質の重要性
画質が低いと、不審者の顔や服装、車のナンバープレートなどの詳細が識別できず、犯人特定につながらなかったり、証拠としての価値が低くなってしまいます。
特に夜間や暗い場所での撮影では、高感度センサーや赤外線LEDを搭載したカメラを選ぶなど、画質にこだわることが重要です。
録画設定のポイント
録画設定も、適切に行わないと必要な映像が記録されない可能性があります。
例えば、常時録画では容量がすぐにいっぱいになってしまうため、動体検知録画やスケジュール録画などを活用し、効率的に録画することが大切です。
特に、ソーラーバッテリー式、バッテリー式などは動体検知によるスポット録画となっている場合が多いため、しっかりと録画設定をする必要があります。
また、常備録画をする場合や録画した映像を長期間保存したい場合は、大容量のストレージを用意したり、クラウドストレージサービスを利用することがおすすめです。
ネットワーク環境の確認不足
AI搭載防犯カメラ、特にWi-Fi接続タイプの場合は安定したネットワーク環境が不可欠となります。
ネットワーク環境が不安定だと、映像が途切れたり、通知が遅延したり、リアルタイムの映像がみられなかったりする可能性が十分に考えられます。
最悪の場合、肝心な時に録画ができていない、という事態にもなりかねないために、環境を整えることや通信テストにより事前に運用体制を確認することが大切です。
ネットワーク環境の確認ポイント
・Wi-Fiルーターとの距離：ルーターから離れすぎると電波が弱くなり、接続が不安定になる可能性があります。設置場所とルーターとの距離を確認し、必要であれば中継器などを設置して電波を強化しましょう。
・障害物の有無：壁やドアなどの障害物は電波を遮り、接続を不安定にする可能性があります。設置場所とルーターの間に障害物がある場合は通信状況をチェックし、通信状況が悪い場合はルーターもしくは中継器を近くに設置しましょう。
・Wi-Fiの帯域：2.4GHz帯と5GHz帯のどちらを使用するかによって、通信速度や安定性が異なります。5GHz帯は高速ですが、障害物に弱いため、設置場所によっては2.4GHz帯の方が安定する場合もあります。
・ネットワークの混雑状況：ネットワークが混雑し、接続が不安定になる可能性があります。リアルタイム監視や通知機能の遅延、クラウドへのアップロード時間への影響などが考えられます。
ネットワーク環境の改善策
有線接続：どうしても無線接続が安定しない場合は、有線接続を検討しましょう。LANケーブルで直接ルーターに接続することで、安定した通信環境を確保できます。
・メッシュWi-Fi：複数のルーターを連携させて、家全体をカバーするWi-Fiネットワークを構築するメッシュWi-Fiシステムも有効です。
・Wi-Fiルーターのアップグレード：古いWi-Fiルーターを使用している場合は、最新のルーターに買い替えることで、通信速度や安定性が向上する可能性があります。
まとめ
AI搭載防犯カメラは、戸建て住宅のセキュリティ対策として非常に有効な手段になるため、これから主流になってきます。
お客様のニーズや予算、設置環境などを考慮しながら適切な機種を選び、注意点にも配慮しながら防犯カメラを設置することで、お客様の安全・安心な暮らしの実現をサポートすることに繋がります。
もし、AI搭載の防犯カメラ選びでお困りの方は、お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご連絡・ご相談ください。
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