スタッフブログ

AIが異常を検知!進化する工場の防犯対策

AIカメラが異常を検知する工場の防犯対策

工場の総務部門や設備管理の担当者の方から、夜のうちに資材置き場から金属くずが持ち去られ、朝の巡回でようやく気づいたというご相談をよくいただきます。外周フェンスに乗り越えられた跡が残っているのに、いつ、誰が入ったのかが分からないというケースも少なくありません。カメラは何台も設置し録画も残っているのに、異変に気づくのはいつも被害が出たあとです。

ここで考えたいのが、工場で言う「異常」とは何を指すのか、という点です。人が入ってくることも、置かれるはずのない物が置かれることも、あるはずの物が消えることも異常です。カメラ自体が向きを変えられることも、設備が普段より熱を持つことも異常に含まれます。ひとくくりに異常と呼んでいますが、気づくための手がかりはそれぞれ違います。

この違いを整理しないまま導入すると、期待した通知が来なかったり、通知が多すぎて誰も見なくなったりしがちです。この記事では、工場で問題になる異常を種類ごとに分け、どの検知機能が対応するのかを整理します。

工場の異常は種類ごとに整理できる

工場で問題になる異常は、おおむね次のように分類できます。

  • 人や車両が入ってきてしまう異常(侵入、うろつき、無断駐車)
  • 物が増える異常(置き去り、不審物、通路への荷物放置)
  • 物が減る異常(持ち去り、資材や工具の抜き取り)
  • 監視そのものを妨げる異常(カメラの向きの変更、レンズの覆い隠し)
  • 設備の状態が変わる異常(機器や配電盤の異常な発熱)

大事なのは、これらがそれぞれ別の検知機能に対応している点です。侵入を検知する設定では物が減ったことは分からず、持ち去りを見張る設定では敷地に入ってきた人に反応しません。自社で困るのはどれかを先に決めることが、検知設定の出発点になります。

人が入ってくる異常に対応する検知機能

境界を越えて入ってくる動きには、エリア侵入検知と境界線越え検知が対応します。エリア侵入検知は、資材置き場や危険物保管エリアといった範囲を画面上で指定し、その中に人や車両が入った時点で反応します。境界線越え検知やラインクロス検知は、フェンス沿いや裏口の前に線を引き、越えた方向まで含めて判定します。出ていく動きにはエリア退出検知が使えます。

滞在時間に着目するのがうろつき検知です。門扉の前を行き来する、駐車場を長く歩き回るといった動きは一瞬の通過では判断できません。一定のエリアに一定時間とどまったことを条件にすれば、下見と思われる段階で気づけます。長時間車が停まる状況には駐車検知、人が集まりすぎる状況には群衆検知が対応します。

物が増える異常と減る異常は設定が正反対になる

通路や搬入口に本来ない物が置かれた状態を見つけるのが置き去り検知です。何もない状態を基準に設定し、物が置かれて一定時間動かない場合に通知します。避難通路への荷物放置や不審物の置き去りで使われます。

反対に、あるはずの物がなくなった状態を見つけるのが物体持ち去り検知です。工具棚や資材置き場など、物がある状態が正常な場所に設定しておけば、持ち出された時点で通知が届き、棚卸しで初めて不足に気づく状況を減らせます。

この二つは考え方が正反対で、何もないことが正常な場所と、物があることが正常な場所を現場で切り分けておくことが重要です。

監視の妨害と設備の発熱に対応する検知機能

カメラ自体が狙われるケースには、カメラ妨害検知が対応します。レンズにスプレーを吹き付けられた、布をかぶせられた、向きを大きく変えられたといった状態を検知して通知します。映像が映らなくなっていることに数日気づかない、という事態を防げます。

設備側の異常には、サーマルカメラによる温度監視が対応します。配電盤やモーターなどを離れた位置から測定し、決めた温度を超えたときに知らせる使い方です。0度から550度までの範囲で最大12か所のエリアを同時に測ることができ、およそ45メートル先の熱源も対象にできます。閾値を超えたときにフラッシュライトとサイレンで知らせることもでき、人が高温設備に近づかずに確認できます。サーマル映像と可視映像を併用すれば、温度が上がった場所の状況も合わせて確認できます。

従来型カメラとの違いと、誤報を減らす仕組み

ここまで挙げた機能に共通するのは、異常が起きた時点で人に知らせる点です。従来型のカメラは記録を残すことが主な役割でした。何かあったときに録画をさかのぼって確認する使い方で、証拠としては有効ですが、被害が起きたあとの話になります。

検知機能を備えたカメラは、異常と判断した時点で動きます。フラッシュライトとサイレンで警告する、内蔵スピーカーから音声で呼びかける、パトライトと連動させる、スナップショットを添付したメールを送る、アプリにプッシュ通知を送るといった対応がその場で走ります。声をかけられた時点で立ち去る事案も少なくありません。

一方で、検知機能を入れても運用が続かない最大の理由は誤報です。木の揺れ、雨、車のヘッドライト、夜間の映像ノイズ、敷地を横切る小動物。従来の動体検知は画面内の変化に反応するため、これらにも通知を出します。夜中に何十件も通知が来れば、担当者は見なくなります。

これを抑えるのが、人と車両のみを抽出して検知する機能です。映る動きすべてではなく、人と車両に絞って判定するため、環境要因による通知が大きく減ります。検討の際は、どんな検知ができるかと同じくらい、余計な通知をどう減らすかを確認しておくことをおすすめします。

NSKが提供する製品と相談の進め方

NSKでは、ここで挙げた検知機能に対応したAIカメラと、設備の温度監視に対応したAIサーマルカメラを取り扱っています。侵入検知と警告機能を備えたAIカメラであれば、検知から警告、通知までを一台で完結させられます。録画側には顔認証に対応した業務用NVR(録画装置)をご用意し、高速検索にも対応します。

機器はPoE給電に対応し、4K・8MPの高解像度、IP66やIP67の防水防塵性能、赤外線LEDと白色LEDによる暗所でのフルカラー撮影に対応しています。広い敷地を少ない台数で見たい場合は360度や180度のモデルも選べます。保証は通常3年、延長で5年まで対応し、延長期間中は代替機の無償貸出と出張対応の無償化が含まれます。全国8拠点体制で自社開発・自社製造を行っている点も、長く使う設備では判断材料になります。どの異常にどの機能を割り当てるか迷われている場合は、現場の状況をお聞きしたうえでご提案しますので、お問い合わせまたはカタログ請求からお気軽にご相談ください。

まとめ

工場の異常検知は、自社で困っている異常がどの種類かを決めるところから始まります。人の侵入なのか、物の置き去りや持ち去りなのか、カメラへの妨害なのか、設備の発熱なのか。種類が決まれば対応する検知機能も絞られ、あとは誤報を減らす仕組みがあるかを確認すれば、導入後に通知を無視される事態は避けられます。

実際に進めるとなると、カメラの台数や設置位置、夜間の無人時間帯をどう見るか、人の安全に関わる検知をどこまで含めるかといった検討が出てきます。こうした選び方は別の記事でも解説していますので、あわせてご覧いただければ、自社に合った構成を描きやすくなるはずです。

 

もし、AI搭載の監視カメラや防犯カメラの選び方について不安に感じている方、詳しい情報が知りたいという方は、お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。

弊社専門スタッフがお悩みやお困りごとをヒアリングさせていただき、お客様のニーズに合った最適なご提案をさせていただきます。

NSKと一緒に、セキュリティレベルの高い防犯対策や効率的な運用のシステム構築をしていきましょう。

 

お問い合わせ

 

株式会社NSKは監視カメラ・防犯カメラ・セキュリティ機器のメーカーです。

製品に関する詳細な情報が知りたい方、導入に対して不安に思っている方、お困りごとなどがありましたら下記の「お問い合わせ」よりお気軽にご相談ください。

専門スタッフがわかりやすく丁寧にご説明させていただきます。

 

お問い合わせ

 

       

Pick Up

  • 代理店募集の画像

最新記事

カテゴリー